【佐藤義則氏の眼】阪神、投打とも100点付けていい試合

 「阪神7-0中日」(19日、甲子園球場)

 阪神が4連勝で今季初の貯金1とした。大山悠輔内野手(29)が今季1号ソロを放つなど打線爆発。守っても4投手が無失点リレーを完成させる完璧な試合運びとあって、デイリースポーツ評論家・佐藤義則氏(69)は「100点を付けていいぐらい」と高く評価した。

  ◇  ◇

 4投手のリレーで無失点で抑えた投手陣。つながりのある攻撃で11安打7得点を奪った攻撃陣。100点を付けていいぐらいの試合だった。

 青柳はらしい投球だった。ゾーンに強い球を投げ込んで勝負できていた。二回に1死二、三塁のピンチを招いたが、ここを無失点で切り抜けたことが大きかった。この場面で村松に対して、カウント1-2から内角高めへ144キロの直球を投じて空振り三振。この日のベストボールだった。

 6回を被安打6で四球も1個。ようやく勝ち星が付いたことで、本人も気分的に乗っていけると思うし、先発投手に白星が付いたことでチームにも勢いがつく。

 打線も打つべき人が打った。チャンスで近本、中野、木浪に適時打が出て、走者がいない時は森下、大山が一発。大山はコンディション不良の影響もあって苦しい状態が続いていた。特に速い球に差し込まれるシーンが目立っていたが、この日は狙い打ちではあったものの150キロをきっちりと捉えてバックスクリーンに運んだ。七回の逆方向へのヒットも大山らしい一打だった。この3安打を復調のきっかけにしてほしい。

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