押し出し四球OK、光った桐敷のストレート勝負 阪神元監督が評価

 「阪神5-4ヤクルト」(27日、甲子園球場)

 阪神が逆転でヤクルトとの接戦を制し、再び貯金を今季最多タイの「4」とした。3、4月の勝ち越しを確定。五回に近本が逆転2ラン、先発・大竹は今季3勝目。デイリースポーツ評論家・藤田平氏は七回のピンチでリードを守る直球中心の投球を見せた2番手・桐敷を評価した。

 ◇  ◇

 七回に先発・大竹が3連打されるなどした後、1死満塁で桐敷がマウンドへ上がった。この時点でタイガースのリードは2点だ。

 桐敷は、まず中村を追い込んでからストレートで空振り三振に抑えた。続く青木に対してはフルカウントからの直球がボールとなり押し出し四球。1点差とされるのだが問題ない。無理に勝負して、タイムリーを許せば、一気に同点とされる可能性もあるためだ。

 それならば際どい所を攻めて、その結果、押し出しとなっても構わない。そして最後は赤羽を直球で空振り三振。桐敷のストレート勝負が光ったイニングだったといえる。

 一方、先発の大竹は二回、二走・サンタナに三盗を許した。大竹はサンタナへ視線を送ることもなくノーマークのように映った。

 『外国人選手は走ってこない』という先入観があったのかもしれない。しかし、例えば投球前にランナーを見るだけでも効果がある。視線を送ることで走者の足を『目で抑える』ことも必要だ。

 タイガースは昨年日本一となったこともあり、他球団からのマークが厳しくなる。この日のようにスキを突かれる攻撃を仕掛けられ続けるだろう。これから首位争いを演じる中で『細かい野球』は欠かせない。チームとして、相手に対するアンテナを張ることが大事になってくる。

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