阪神・岡田監督の考え 不調認めろ「何で『調子悪い』って言えへんのやろ」「今の選手は不思議やなあ」
阪神の岡田彰布監督(66)が9日、貧打解消へまずは不調を認めるべきだと主張した。
「今の選手は不思議やなあ」。岡田監督は問わず語りに切り出した。「何打席ヒットがなかっても『調子はいいです』って言うんやなあ」と思わず首をかしげた。打線は2試合計18イニングでわずか1得点。8日・広島戦(甲子園)ではノイジー、大山、佐藤輝、森下の3~6番が計14打数無安打と目を覆いたくなる惨状だった。
選手は不振を引きずらないよう努めて前向きな言葉を残すが、虎将は「うそ言うたらあかんわなあ。そんなん言うてたら信用できんようになってくるやん。何で『調子悪い』って言えへんのやろ」と理解に苦しんでいる。
1年間を通じた好調など誰にもあり得ない。「そら調子悪い時あるよ。だから俺らも分かった方がええし。調子ええなら『放っといたらええんちゃう』ってなるやん」。不調だと打ち明けることで、首脳陣としても手の施しようがあるとした。「つぶし合い」を抜け出すためには打線の奮起が欠かせない。そのためには不振と真摯(しんし)に向き合う姿勢が必要だと指揮官は説いた。