「ＤｅＮＡ０－１阪神」（１２日、横浜スタジアム）

　阪神の才木浩人投手が４安打無失点でプロ４度目の完封勝利。今季最多１２８球の熱投でスコアボードにゼロを刻み続けた。

　最大の正念場は七回だった。宮崎の安打、牧への四球で無死一、二塁のピンチを招いた。ここで打席には１１日の試合で決勝弾を放った筒香。それでも力強いストレートで二ゴロ併殺打に仕留めた。さらに２死三塁から桑原を迎えたが、二ゴロに打ちとって笑みを浮かべながらベンチへ戻った。球数は１００球に到達していたが、八回も続投して代打・度会をフルカウントから空振り三振に仕留めた。九回は２死二塁のピンチを招いたが、最後は牧を捕邪飛にしとめた。

　前日には７点差を大逆転されての敗戦。ＤｅＮＡ打線に勢いを生む形となっていたが、見事にせき止めた。力強いストレートを軸に落差の大きいフォーク、緩いカーブを効果的に織り交ぜた。二回に連打を浴びて２死二、三塁のピンチを招いたが、京田を中飛に仕留めた。以降は安定感抜群の投球で封じ込んだ。

　ヒーローインタビューでは「もう少し点をとってほしいですね」と語りスタンドは大爆笑。母の日とあって「勝ちました～！」と報告した。