阪神・岡田監督 打率残せる3番出てこい!井上、森下、前川ら若虎候補 クリーンアップ固定理想「コロコロ変えたない」
首位を奪回した阪神は14日から敵地で中日との3連戦に臨む。13日、新横浜駅で取材に応じた岡田彰布監督(66)はクリーンアップを固定できない現状を嘆き、特に3番打者には打率を求めた。好調の井上広大外野手(22)ら候補となる若虎の奮起で指揮官の悩みを一気に解消する。
14日の中日戦に備えて豊橋へと向かう前の新横浜駅。新幹線を待ちながら、岡田監督はため息交じりに口を開いた。
「あんまりコロコロ変えたないからなあ。クリーンアップはな、ピッチャーによってコロコロ変えるいうのもなあ」
クリーンアップ固定は岡田野球の根底をなす部分でもあるが、チーム打率・2287はリーグワースト2位。同ワーストの巨人(・2277)とは1厘差で打線が上向く気配はない。4番こそ大山で固定しているが、5月の9試合で3番は森下、佐藤輝、ノイジー、前川、近本が、5番はノイジー、糸原、前川、佐藤輝、井上が務め、ほぼ日替わりのように入れ替わっている。
特に“3番問題”は深刻だ。打順別で見ると3番は打率・206で9番、7番に次ぐ低打率。4番の同・223、5番の同・258と比べても低さが目立つ。指揮官は「(3番は)打ちやすい打順やのになあ。後ろに打つの(4番)がおるわけやから。自分がアウトになっても後ろ(4番)がおるしな」と持論を展開しながら首をひねった。
「やっぱり(打)率がないとな3番は。つなぎもいるからな。一発よりも(打)率やで」。12日・DeNA戦で近本を据えたように、岡田監督は3番に確実性を求める。打率・272のノイジーらと並び候補の一人となるのが好調の井上だ。1軍昇格後は3試合で打率・333と安定した数字を残している。長打力が魅力でもあるが、ここまで放った4本の安打は全て単打とつなぎの打撃も期待できる。井上は「状況によっては自己犠牲も大事」とチーム打撃に徹する考えを明確にした。
今季チーム最多となる27試合で3番を担っている森下は「自分のやってきたことをやれば、ある程度そこ(打率)は残せるかなと思う」と虎視眈々(たんたん)と復権を狙う。11日・DeNA戦で3番として2安打を放った前川は「任せられたところで自分の仕事をできるように頑張りたい」と力を込めた。
“3番問題”が解決に向かえば、岡田監督が願うクリーンアップ固定に大きく前進する。交流戦まで残り12試合。「2週間で固まりそうな感じじゃないやん」と苦笑いしたが、指揮官の予想を覆す若虎の出現が、首位の座をより盤石のものとする。
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