守乱で逆転負けの阪神 元監督の提言「佐藤輝は中日の食らいつく守備を見習え」「森下はノックではなく、フリー打撃の守備に就け」

 8回、坂本からの送球を落球する佐藤輝(撮影・山口登)
 8回、捕手・坂本からの送球を捕り損ねる三塁手・佐藤輝(撮影・立川洋一郎)
 右翼の守備練習をする森下(撮影・立川洋一郎)
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 「中日4-2阪神」(14日、豊橋市民球場)

 元阪神監督の藤田平氏が逆転負けの要因となった八回の守備の乱れについて厳しく指摘した。

 まずは先頭・岡林の打球に対して前進した後、後退して頭上を越されて二塁打とした森下の判断ミスだ。「森下は最近、正面のライナー性の打球に対するジャッジが悪い。今日も目測を誤った。一回、前に出てきとるからな」とした上で、「ノックの球を受けてもしゃあない。フリー打撃で守備に就いて、生きた打球を数多く受けて感覚を呼び起こすしかないやろ」と改善策を挙げた。

 無死二塁から田中のバントを捕球後、坂本の三塁送球を捕球し損ねた佐藤輝については「捕る前に顔がタッチする走者の方に向いとるわな。ただのキャッチボール。基本中の基本。捕ってからじゃないとタッチはできない」と厳しい口調でケアレスミスを責めた。

 また、四回1死から三塁右に飛んだ石川昂の打球を半身の体勢で捕球しようとして左前打にしてしまった守備についても「横着したらアカン。打球の正面に入って体に当てて落としても間に合う打球。佐藤輝は前から右足前で守るクセがあるんやけど、基本は左足が前。もう一度基本に立ち返ってもらいたい。この日の中日は、初回の中田、四回の石川昂、五回の田中と、打球に食らいつく姿勢でアウトをもぎ取ったプレーが目立った。これを佐藤輝や阪神の選手には見習ってもらいたい」と声を大にした。

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