【岡義朗氏の眼】阪神“大山外し”は長期見据えたプラン

 「中日4-9阪神」(16日、バンテリンドーム)

 阪神は打線変更が的中し、2連勝。貯金5で試合のなかった巨人と入れ替わり、首位に浮上した。大山が外れ、4番に入った原口が六回に1号3ランを放つなど4打点。西勇は6回2失点で今季初勝利を飾った。デイリースポーツ評論家の岡義朗氏は大山のスタメン落ちを「長いペナントレースを見据えたプラン」と指摘した。

  ◇  ◇

 昨年から全試合で4番を務めてきた大山が、今季初めてスタメンを外れたことで驚いた方も多いかと思われるが、これも岡田監督が長いペナントレースを見据えて考えてきたプランのひとつではないだろうか。

 大山は今季初の3試合連続無安打中だった。前日は緊迫した試合を制して阪神に流れが来ていると思われる中、岡田監督は大山を含めた選手個々の調子、チームの士気と雰囲気など、いろんな要素を勘案して、この最終決断を下したはずだ。

 さらに強い集団を作るためにはチーム内の競争は不可欠。17日が移動ゲームになるという疲労面も加味して大山に休養を与えたという側面もあるだろうが、代わって出場した原口が3ランを放ったことは大山への刺激になったのではないか。

 大山が打線の軸というスタンスは変わらない。だが、今の大山は対応力という面において壁に当たっている。どんなに調子が悪くても、4番は結果で示さなければならないものがある。監督コーチだけじゃなく、選手も見ている。大山の力が試されている。

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