阪神・ビーズリー 復活の5回無失点 春に右肩痛めるも家族の支え力に「ウイニングボールは息子にあげます」

 「阪神1-0ヤクルト」(18日、甲子園球場)

 阪神が接戦を勝ち切った。今季初登板となった先発のビーズリーは、5回2安打7奪三振無失点で白星を挙げた。

 ゲームセットの瞬間、いつもの“ビーズリースマイル”があふれ出た。仲間にたたえられ、拍手しながらベンチを出る。近本から今季初勝利の大切な一球をしっかりと受け取った。

 「すごい興奮しましたし、甲子園に戻ってこられて本当によかった」

 久々の1軍のマウンドにも「いつも通り」を意識。初回は2死二塁で村上への7球目がワンバウンドするも、梅野が好捕に加えて素早い二塁送球で長岡をアウトに仕留めたことに「すごい助けられました」と感謝した。

 序盤はスライダーとカットボールを引っかけ気味だったが、回を追うごとに調子を戻し、燕打線を翻弄(ほんろう)。「できるだけ長くマウンドにいたい」と余力もあったが、5回2安打7奪三振無失点で後を託した。2軍では29イニング連続無失点だったため、これで34イニング連続無失点。“ミスターゼロ”の本領発揮となった。

 春季キャンプ中に右肩のコンディション不良を発症。苦しい時期を乗り越えられたのは周囲の支えがあったからだ。西勇からの「起こってしまったことは仕方ない。あとはどれだけポジティブになれるか」という言葉に救われた。「チームメートがみんな話してくれるし、チームの1人なんだということを感じることができた」と孤独に感じることはなかった。

 家では妻・ブロックさんに支えられた。「家庭に野球を持ち込みたくないと理解してくれているので、基本的に野球の話はしない。だから引きずったりすることがないんです」。9カ月の息子・ウエスリーくんとともに、応援に駆けつけた2人にも勝利を届け「息子がいる前で投げられたのは父親としてうれしい。ウイニングボールは息子にあげます」と笑った。

 伊藤将、青柳が不在の中での好投に岡田監督も「ファームでもずっと登板のときはコントロールもいいし、ストレートもだいぶまた速くなっているので、変化球もいいので、5回くらいまではいってくれるかなという感じでしたけど、十分ですね」と称賛。チームに頼れる救世主が現れた。

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