阪神・岡田監督“新井必勝法”で広島&巨人突き放す「巨人に3連勝するやり方、聞かなあかんわ」
阪神の岡田彰布監督(66)が20日、新神戸駅で取材に応じ、21日からの広島3連戦(マツダ)を前に新井監督の手腕に一目置いた。広島は巨人に同一カード3連勝で2位に浮上。岡田監督は敵将に対して「巨人に3連勝するやり方、聞かなあかんわ。どないして3連勝できるかな。明日聞くわ」と白い歯をこぼした。
言葉は軽妙だが、決して侮ってはいない。19日の試合で巨人・高橋礼に対して左打者を並べた中、右打者の末包が決勝3ランを放ったことに触れ、「よお末包使ってたよな」と“新井采配”に驚きを隠さなかった。
末包については「スコアラーが見とるけど、それほどマークせなあかんいう感じじゃないけどな」と意に介する様子ではなかった。一方で「悪かった者の調子が上がってるというのはあるやんか。坂倉とか」と、巨人との2試合で本塁打を含む6安打を集めた左打ちの捕手を警戒した。
交流戦までの残り6試合は2位・広島、3位・巨人との上位対決が待ち受ける。首位の阪神だが広島には2勝4敗1分けとセ・リーグで唯一負け越している。首位決戦で一気に突き放したいが「勝負やのに(試合前から)勝てるなんか一切考えてない」と気負いはない。先発で送り出す村上、大竹らにも「普通に投げたらいいんちゃう」と全幅の信頼を置いた。
広島3連戦を終えると甲子園に巨人を迎える。新井監督から宿敵の“必勝法”を授かれば、交流戦前の首位固めも見えてくる。