阪神まさか ノーノー屈辱的敗戦 甲子園の巨人戦では88年ぶり悪夢 戸郷の前に沈黙 2度、微妙な「E」判定にも泣く
「阪神0-1巨人」(24日、甲子園球場)
阪神は巨人・戸郷にノーヒットノーランに抑えられ、伝統の一戦で敗れた。屈辱的な敗戦に、甲子園が騒然となった。
打線は三回まで9つのアウトの内8つがフライアウトとことごとく打球を打ち上げた。相手の2失策で出塁したものの、得点圏に走者を置く場面が訪れたのは九回。1死二塁の好機を作り、阪神ファンから大声援が送られたが、近本と中野が凡退し、聖地のボルテージは急降下した。
三回には及川が投手前へのゴロで一塁セーフとなったが、記録は戸郷の悪送球。五回も糸原の一ゴロがわずかにイレギュラーする打球で岡本和がはじいたが、記録は失策となった。2度の「E」ランプに甲子園がどよめいた。
阪神がノーヒットノーランを食らうのは2019年9月14日・中日戦での大野以来5年ぶりで2リーグ分立後は7度目。甲子園では1965年10月2日の広島・外木場以来59年ぶりとなった。甲子園の巨人戦に限れば、沢村栄治に喫して以来88年ぶりの屈辱となった。
先発・及川は不完全燃焼の形で降板した。四回まで無失点も、五回に泉口に先制の左前打を浴びた。次打者の初球にボールを投じた後に、左手を気にする様子を見せて安藤投手コーチがマウンドへ。治療の後に再び投球練習を行ったものの、そのまま降板。4回2/3を4安打1失点、球数70球でマウンドを降りた。