阪神・岡田監督 新庄監督を揺さぶり 3番起用示唆の山崎3戦目変更に「明日3番入れたら大したもん」

 室内で練習を見る岡田監督(撮影・田中太一)
 練習を見守る岡田監督(撮影・立川洋一郎)
 室内で選手の動きをチェックする岡田監督(撮影・田中太一)
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 「阪神(降雨中止)日本ハム」(28日、甲子園球場)

 阪神は交流戦初戦の28日・日本ハム戦(甲子園)が天候不良で中止となり、広島がオリックスに勝ったことで2位に転落した。岡田彰布監督(66)はこの日の予告先発投手で、新庄監督が3番起用の可能性も示唆していた山崎の登板日が3戦目に変更となったことについて言及。「明日、3番に入れたら大したもんやけどなあ」と岡田節で挑発した。

 やはり百戦錬磨の岡田監督が一枚上手だった。前日、新庄監督は山崎の打順について「3番もありうる。6番とか?」とクリーンアップ起用にも含みを見せていた。結局、7番で先発予定だった初戦は水入りに。2戦目の先発は伊藤と発表されていた中、キレ味抜群の岡田節で“挑発”した。

 「明日3番に入れるんちゃう。だから、そういうことちゃうの。明日3番に入れたら大したもんやけどなあ(笑)」

 もちろん岡田監督も冗談半分。その直前、2戦目先発投手の話題に「伊藤よ、こっちも大竹やん」と明かしたばかり。その上で2戦目に山崎を3番起用したら「大したもん」と言うわけだ。

 戦前からこんなやりとりがあるのも、両者が気心知れた仲だからだ。現役時代はタテジマで4年間一緒にプレーした。かねて新庄監督は岡田監督をリスペクト。岡田監督も1年ぶりの対戦に「久しぶりなだけやんか(笑)」と受け流しつつ、今季パ・リーグで2位の日本ハムを「強い、強い」と警戒心を隠さなかった。

 山崎の打撃センスが抜きんでているのも事実だ。日大三時代、高3春に出場したセンバツで大会タイ記録の13安打を放ち、昨季の交流戦でも5打数2安打、打率・400をマーク。通算打率・273を残している。新庄監督は伊藤、加藤貴とともに「バッティングのいいピッチャー」と名前を挙げ、「何かしら作戦は立てられる。バントだけじゃ面白くない」。DH制のない敵地での戦いに思いをはせていた。

 山崎の登板日は3戦目に。岡田監督の揺さぶりを受けて、新庄監督が山崎の打順を再考する可能性もある。昨季は過酷スケジュールを強いられ、エスコンで1勝2敗と負け越したが、今季甲子園での3試合は盛り上がることは間違いない。

 「あーあ、どっと疲れたな」。帰り際、岡田監督はため息をついた。朝から雨はザーザー降りだったが、練習中は試合開催の情報が駆け巡っていた。「雨やむ言うから…」。岡田監督も戦闘モードだった。夕方になって通路の屋根を大粒の雨が打ちつけていた。「いや、無理やろ!」。最後はツッコミを入れ、クラブハウスへ。仕切り直しの2戦目は快晴の予報だ。

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