阪神・前川&小野寺 ノイジー不在で左翼争い 交流戦アピール合戦

 「阪神(降雨中止)日本ハム」(28日、甲子園球場)

 新たな左翼争いが勃発する。阪神の前川右京外野手(21)と小野寺暖外野手(26)が28日、甲子園の室内練習場で打撃練習などを行った。ノイジーが抹消となったことで定位置争いは2人が中心。両者ともに平常心を強調したが、交流戦でのアピール合戦が始まる。

 前川は昨季の交流戦でプロ初安打を放ち、プチブレークを遂げた。今季は開幕1軍をつかみ、ここまで33試合の出場で打率・257。ノイジーとの併用で先発出場は17試合だが、交流戦はDHもあることで出場機会は増えそうだ。

 「どこの球団もいい投手ばかりだと思う。本当にちゃんと準備をして入ることが一番大事かなと思います」。常日頃から準備という言葉を口にする。「ちゃんと過程を大事にしたい」。結果を求めながらも、打席までのアプローチに重きを置いた。

 小野寺はこの日から1軍昇格し、本隊に合流。「呼んでもらったことに感謝して、自分のできる仕事を全うできるように頑張ります」。1軍では10試合に出場し、8打数1安打。代打が主戦で結果を残せなかった。2軍では打席数を確保し、調子も上向き。「ここがおかしかったというのは確認できた」と修正はできている。

 左投手相手にはノイジーがメインだったが、ここからは起用法も変わってきそう。定位置をつかむのは高卒3年目の期待の若虎か、2軍からの逆襲に燃える男か。雨天中止を挟んで、勝負のゴングが鳴る。

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