「阪神２－８日本ハム」（２９日、甲子園球場）

　夜空に舞い上がった白球をぼうぜんと見送った。警戒していた痛恨の一発を被弾。交流戦初戦を託された阪神・大竹が、６回を投げて８安打４失点（自責点３）。５試合続けていたクオリティースタート（６回以上自責３以下）も、連勝も３でストップした。

　１点ビハインドの五回だった。２死一塁で万波と３度目の対戦。「結果論ですからね。あれで初球を打ち上げてたら打ち取れたわけなので」と振り返ったが、初球のカウントを取りにいったチェンジアップをすくい上げられた。打球は左翼席前方へ着弾。リードを３点差に広げられる手痛い２ランとなった。

　昨季の同戦でも２本の本塁打を被弾するなど、７回０／３を投げて４失点で敗戦投手となった。「ヒットは打たせてもホームランだけは打たせないような。気持ち良く振らせないのが大事」と警戒心を高めていたが、またしても一発で試合の流れを持っていかれた。

　二回１死二、三塁では木浪の野選と失策で２点の先制を許した。それでも四回２死一、二塁では左前適時打を放ち、自らのバットで１点差に詰め寄ったが逆転にはつながらなかった。

　今季３敗目を喫し、チームは２連敗となった。開幕からローテを守り続けている左腕。再調整し、次戦のマウンドでは必ず仕事を果たす。