阪神・前川が値千金のプロ1号同点2ラン フルカウントから直球を完璧に仕留める「もうとにかく必死にくらいついて」

 6回、右越え2ランを放つ前川(撮影・伊藤笙子)
 6回、右越え2ランを放つ前川(撮影・伊藤笙子)
 6回、同点2ランを放った前川は笑顔でタッチを交わす(撮影・田中太一)
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 「ロッテ-阪神」(31日、ZOZOマリンスタジアム)

 阪神の前川右京外野手が2点を追う六回にプロ1号となる同点2ランを放った。

 無死一塁で迎えた第3打席だ。フルカウントから浮いた直球をフルスイング。打球は右翼席に飛び込み、打たれた美馬がガックリと座り込むほどのダメージを与えた。

 前川は「もうとにかく必死にくらいついて、後ろにつないでいく気持ちでした。前の打席から良い形でスイングできていましたし、チームに貢献できることができて嬉しいです」とコメントした。

 ベンチの岡田監督も白い歯をこぼした一発。青柳が4回3失点でKOされるなど重苦しい展開が続いていたが、高卒3年目のスラッガーが一振りで振り払った。この日はDHで起用され、第1打席は四球、第2打席は右翼線へ痛烈な二塁打と結果を残していた中、価値あるプロ初ホームランだ。

 昨季は交流戦でプロ初安打をマーク。そして、今季は交流戦でプロ初アーチとなった。通算69試合目、196打席目で待望の一打が生まれた。

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