阪神2軍 伊藤将が7回3安打1失点 和田2軍監督「本当に見習わないといけない」佐藤輝はサヨナラ3ラン「すっきりしたんじゃないですか?」

 ソフトバンク戦に先発し、7回1失点と好投した伊藤将(撮影・中田匡峻)
 6回表のマウンドに行く際、笑顔を見せる伊藤将(撮影・中田匡峻)
 阪神・和田2軍監督(左)から突っ込まれながらも、笑顔でインタビューを行う佐藤輝(撮影・中田匡峻)
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 「ウエスタン、阪神5-3ソフトバンク」(31日、鳴尾浜球場)

 阪神は佐藤輝の“プロ初”逆転サヨナラ3ランで3連勝とした。

 ウエスタンで2度目となる伊藤将が先発を務め7回3安打1失点。和田2軍監督は「いい時の将司の球に比べたらまだいっていないと思うんだけど、それでもこうやってゲームを作れるし。こっちにいる選手が本当に見習わないといけないところだと思う」と前回24日のウエスタン・オリックス戦の6回1安打無失点に続く投球を絶賛した。

 打線は1点を追う延長十回1死一、二塁に佐藤輝が2号となる逆転サヨナラ3ランを放ち、劇的勝利に導いた。降格後初実戦で「6番・DH」のノイジーは初回に復帰後初安打。野口はマルチ安打で打率・298、3試合連続安打と存在感を発揮している。

 和田2軍監督の一問一答は以下の通り。

 -失策などいろいろあったが佐藤輝が最後に3ランで吹き飛ばした。

 「まあ本当にね、ゲーム中はいろいろやらかしたけど、まあ、これですっきりしたんじゃない?本当に一生懸命、落ちてからやっている中でやっぱりもんもんとしたものはあったと思うから。これでいろいろなことを吹っ切ってまた前に進めると思う」

 -ここまで打撃の内容はどう見ていた。

 「ちょっとずつよくなっているという感じよりも、なんというか、その日のその打席の、投手によったりとかというのがあったので。きっかけになるような1発というか、それも左投手からの1発だったので。本人もあの球を狙っていたかも別としてね。しっかり絞っていたかもしれないし、反応で打てたのかもしれないし。こういう場面で結果を出せるようになってきているということだと思うから、これからのきっかけになるような一打だったと思うよね」

 -技術より打席での考え方が成長していく上で必要。

 「そりゃあもう技術はある程度持っている選手だと思うのでね。やっぱり考え方だったり姿勢だったりをこっちで若い選手とどろんこになって練習してきているのでね。まだゲームではいろいろやらかしたりするけど、やっぱりこういうところで決められるのは、そういうものを持っていると思うし。今日の1本だけじゃなくて、ちょっとでも状態を上げて、声がかかったらすぐ行けますという状態に持っていってほしいですよね」

 -延長十回の挟殺の失策は受け手が重なった。

 「そうそう。重なって、お互いが譲り合ってしまった。だから悪送球ではなくて。譲り合って両方とも引いてしまったと」

 -中堅の福島が入ってきた。

 「ベースが空いていれば入ってくるけど、両方入ったのなら内野手に任せるべきだし。そこはモモ(百崎)もやり慣れていないポジションだし、いろいろなことが重なった。外野が後ろにそらしちゃダメなプレー。カバーに入った外野がね」

 -ノイジーが初実戦。

 「今日の3打席を見ていると、それほど…まあ格というのがあると思うけど状態自体はそんなに悪いと思わない。あのセンターフライ、大飛球。あれが(柵越え)いくようになれば、本物だと思うけど、もう少し時間がいるかな。下半身をもう少し使えるようになって、強い打球をね。練習でも遠くに飛ばせるような感じになれば彼のいいときの感じになると思うので。とにかくこっちで数多く打席に立って、感覚をつかんでいくというね」

 -本人も強い打球を意識している。

 「やっぱりゲームだけではなくて練習からね。アベレージヒッターだとは思うけど、鳴尾浜の球場は狭いし、練習でも振って振ってガンガン放り込んでっていうふうにね。そういうことで下半身もできてくると思うし。彼の持ち味は広角に打てるという所だと思うので、そこらへんでホームランはともかく2ベースが数多く出てくると本来のものに近づいてくると思うからね、そのへんのところを意識しながらしっかり振り込んでいってほしいよな」

 -伊藤将が7回1失点。

 「ゲームをしっかり作ってというところで。今日ちょっと真っすぐが捕手のインコース要求の球がちょっとコントロール効いていなかったかなと。真ん中へんの高めにボール球になっていたので、そこだけかな、今日に関してはね。あとはコントロールであったりテンポであったりね、そこらへんは彼の持ち味が出ていたと思うし。今日でもいい時の将司の球に比べたらまだいっていないと思うんだけど、それでもこうやってゲームを作れるし。前回も言ったけどこっちにいる選手が本当に見習わないといけないところだと思うので、そういうところを前回、今回と見せてくれているというのはこっちの若い選手にはありがたいし、本人も必死になってマウンドに上がって投げて結果を出して、声がかかった時にいけますよという状態にもっていこうという姿が見えるので、そういう姿を見てこっちにいる選手は学んでほしいよね」

 -佐藤蓮がずっといい。

 「いいよ。ストライク、ボールの不安がゼロとは言えないけど取れつつあるので、今は自信を持ってストライクゾーンに投げ込めているので、ここ何回も続いているのでね。非常にいい状態なんじゃないかなと思いますね」

 -短いイニングの方がドーンといける。

「短いイニングを投げるピッチャーなので、先発したら違う、全部が全部ああいうふうに投げられないと思うけど、今はとにかく1イニング全力で腕を振ってかつストライクが取れるようになってきているから、本当によくなっている」

 -明日の先発は?

「(高橋)遥人」

 -3イニングくらい?

「それは…3イニング、3イニングって言ってしまうと、球数もあるしね。3イニングメドでいきます」

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