阪神2軍・佐藤輝 プロ初の逆転サヨナラ弾 不運あり2失策も打撃上昇 ヒーローマイク中に“愛のヤジ”飛んだ

 「ウエスタン、阪神5-3ソフトバンク」(31日、鳴尾浜球場)

 白球がぐんぐん伸びて鋭く突き刺さった。低い弾道でも圧倒的な怪力であっという間に右翼後方のネットへ。阪神・佐藤輝明内野手がプロ4年目で初の逆転サヨナラアーチを放った。

 「つないでもらったんで、最低1点でも取る気持ちで打ちました。打球が上がったのも一ついい要素かなと思います」

 緊張感が漂う中、主砲が一振りで仕留めた。1点を追う延長十回1死一、二塁。左腕・大城の初球、内角スライダーを捉えた。確信の2号3ランに「いい状態だと思う」と納得顔。ファンの大きな拍手と、ナインのハイタッチで迎えられた。

 ただ、守備では悔しい2失策があった。五回、先頭・ウォーカーの痛烈なゴロを捕球ミスし、思わずグラブに視線を落とした。延長十回1死二塁では勝連のバントをさばいた加治屋が三塁送球。佐藤輝は二、三塁間で二走・谷川原をタッチアウトすると、さらに打者走者の勝連をアウトにしようと二塁へ送球したが、中堅・福島と二塁・百崎が譲り合う形となり、悪送球となってしまった。不運もあったが、佐藤輝は「練習しかない」と反省を忘れなかった。

 和田2軍監督は「ゲームの中ではいろいろやらかしたけど、まあこれですっきりしたんじゃない?落ちてからもんもんとしたものはあったと思うから」とうなずき、「きっかけになるような一打に(してほしい)」と完全復調に期待を寄せた。

 佐藤輝は九回にも二塁打を放っており、5月29日・オイシックス戦から3試合連続マルチ安打をマーク。打率・283、11打点と状態を上げている。

 試合後のヒーローマイクでは「1軍が苦しい中、この中から誰かが上がって…」と発言すると、周囲からは「テルがやろ!」と“愛のヤジ”が飛んだ。「僕も含めて上がって流れを変えていけるように、まずは鳴尾浜で頑張っていきたいと思います」と佐藤輝。1軍での活躍をみんなが待っている。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス