悪夢の2戦連続サヨナラ負け 阪神が勝負を急いだ2つの場面とは・・・阪神元監督が指摘

 「ロッテ3-2阪神」(1日、ZOZOマリンスタジアム)

 阪神は2戦連続のサヨナラ負け。岩崎が九回2死から同点に追いつかれ、延長十一回にサヨナラの決勝点を奪われた。これで交流戦開幕4連敗&今季ワースト5連敗。デイリースポーツ評論家・藤田平氏は同点に追い付かれた九回に「勝負を急いだプレーがあった」と指摘した。

 九回に同点に追い付かれた。まず近本の守備。1死からロッテの代打・中村奨が放った中堅への浅い飛球に対しスライディングキャッチを試みて後逸(記録は二塁打)。捕球しようと勝負に行ったプレーだったと思うが、ここはスライディングせず、シングル安打にとどめておいて良かった。

 そして岩崎も勝負を急ぎすぎたのではないか。2死二塁、フルカウントから内角へ入ったボールを友杉に左越の同点二塁打を許した。

 ロッテ打線は全体的にコンパクトに鋭く振ってきてインコース打ちが、うまい印象だ。この場面はボール球で勝負するという選択肢もある。捕手・梅野が構えたミットとも少し位置が違ったようだし、仮に四球で歩かせても次打者で勝負すれば良かったかもしれない。打者2人でアウト1つ取るという考え方だ。

 一方の先発・ビーズリーは絶好調だったと言わないまでも良く粘った。ロッテ打線が際どいボールをカットしてファウルで粘ってくる中、3四球と2死球を許したものの、辛抱強く6回1失点にまとめていた。

 打線は近本がプロ初の4番に座るなど打順に入れ替えがあった。阪神打者の中でも近本と糸原は相手投手にタイミングを合わせられているので、打順に関しては悪くない考えだろう。一方で得点は押し出し死球と犠飛による2得点だった。飛球を簡単に打ち上げるなど打線全体的に淡泊な攻撃が目立った。

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