阪神 前夜のゲラに続いて岩崎も「あと1人」から同点打献上 2日連続の悪夢「粘り強く戦っていきたい」

 「ロッテ3-2阪神」(1日、ZOZOマリンスタジアム)

 岡田阪神は2試合連続延長サヨナラ負けで今季初の5連敗を喫した。1点リードの九回に登板した岩崎優投手(32)が友杉に同点適時二塁打を許し、セーブ失敗。延長十一回に5番手の西純が愛斗にサヨナラ打を浴びた。31日のロッテ戦で九回に1点リードを守れなかったゲラに続き、ダブルストッパーで連日、逃げ切ることができなかった。

 敵地に響いた「あと1球」コールはむなしくも悲鳴と化した。千葉で2日連続の悪夢。ゲラに続き、岩崎もロッテの勢いにのみ込まれた。

 1点を勝ち越した直後の九回からマウンドへ。1死から代打・中村奨の中前への飛球に近本がスライディングキャッチを試みて、グラブをかすめながら捕球できずに後逸して二塁打とされた。

 それでも岩崎の表情は変わらない。続く佐藤を外角スライダーで空振り三振に仕留めた。勝利までアウト1つ。しかし、最後の最後で制球が甘くなった。

 友杉へのフルカウントからの6球目。外角寄りに構えた梅野のミットが内角寄りへ動く。直球を振り抜かれ、ライナーが前進守備の左翼の頭上を越えた。同点適時二塁打。不運もあったとはいえ役割を果たせず、「粘り強く戦っていきたい」と次戦以降の巻き返しへ目を向けた。

 今季は開幕からフル回転してきた疲労からか5月26日・巨人戦は延長十回に決勝点を許し、2敗目を喫した。同29日・日本ハム戦はベンチ入りメンバーから外れて休養。5日ぶりの登板となった同31日・ロッテ戦は、八回を1回無安打無失点で2奪三振と復調気配を見せていた。だが、連敗ストップを託された登板は踏ん張りきれなかった。

 2試合連続のサヨナラ負けも痛いが、チームにとってはダメージが残る敗戦となった。31日は1点リードの九回にゲラが同点を許しており、ここまでを支えてきたダブルストッパーがともにセーブ失敗。打線が低調で援護が少なく、厳しい状況での登板が増えている投手陣も我慢の時が続く。

 目標の連覇へ向けて踏ん張りどころ。岩崎はチームに言い聞かせるように言った。「絶対、良くなるので。それまで粘り強くやっていきたい」。まだまだ伸び盛りのチーム。苦境を乗り越えた先に、成長が待っているはずだ。

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