阪神・岡田監督「しんどいわ」再び打順組み替えも薄氷“スミ1”で連敗脱出 才木に「託すしかないやん」

 完封勝利を挙げた才木(手前)を迎える岡田監督(撮影・伊藤笙子)
 8回、森下の二塁アウトに渋い表情の岡田監督(撮影・西岡正)
 7回、ミエセスの交代を告げる岡田監督(撮影・田中太一)
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 「ロッテ0-1阪神」(2日、ZOZOマリンスタジアム)

 長く、暗い連敗の闇を抜けた。阪神が5月25日・巨人戦(甲子園)以来の勝利で連敗を「5」で止め、待望の交流戦初白星をつかんだ。前日まで2日連続で試合後の取材に応じなかった岡田彰布監督だが、待ち受ける報道陣に歩み寄ると「才木に聞いたれ。俺はもうええやろ」と安堵(あんど)したように笑みを浮かべた。

 2日続けて打順を大幅に組み替えた。森下を「1番・右翼」、原口を「5番・DH」に置き、ミエセスを「7番・左翼」で今季初めてスタメン起用。3番・渡辺、6番・大山など左腕メルセデス対策で右打者を並べた。

 初回に森下の先頭打者弾で幸先よく先制したが、後が続かない。才木の好投で“スミ1”を守りながら九回に突入。小川、高部の連打で無死一、二塁とされた。連日、九回に追い付かれ敗れていたが、脳裏をかすめた悪夢を振り払った。

 「(悪夢が)よぎるもクソも、毎日見てるんやから。昨日も今日も。腹くくるしかないやん。才木に託すしかないやん」

 右腕が後続を断ち切り、12球団最多となる今季5度目の“1-0勝ち”。薄氷を踏む勝利に「しんどいわ」とため息交じりに本音が漏れた。

 試合終了を待っていたかのように、幕張の空から雨粒が落ちてきた。帰りのバスに向かいながら、岡田監督は「降るなあ」と雨空を見上げた。虎将の疲労も気苦労も、雨が洗い流してくれる。

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