甲子園歴史館で彫刻家・宮瀬富之氏の彫刻展「主役は君だ!!」 4日から開催

 甲子園歴史館では、6月4日から9月1日まで、阪神甲子園球場100周年を記念し、日本芸術院会員である彫刻家・宮瀬富之氏(82)の彫刻展「主役は君だ!!」が開催される。

 宮瀬氏は、優勝の一校を除いては全て敗者となる高校野球において、ドラマを作る主役は敗者であると捉え、試合の敗者に焦点を当てた彫刻群を制作してきた。

 今回の彫刻展では、1988年から2001年にかけて日展に出品された14作品の中から、「三振・夕陽の中の青春」(1990 年)、「青春の賛歌をつづった君に栄光あれ」(1992年)、「甲子園からのメッセージ」(1994年)の3作品が展示される。

 宮瀬氏は毎年スケッチブックを持って甲子園に足を運び、高校球児の作品を14年間造り続けてきたという。

 「甲子園で1勝することは並大抵じゃない。負けたチームの部屋に行ってみると、真っ青ですごい沈み込んで、おえつの涙を見て、これが人間なんだなと思った時に、それを形としたかった。芸術的とかどうでもよくて、それを現象的に表現してみたいなというのがあった」と敗者をテーマとしてきた経緯を明かした。

 甲子園歴史館での展示には、「人間のドラマを作ってきたこの甲子園で、自分の作品を置いていただけるということはとてもうれしいことですね。生きているうちに甲子園に飾ってもらえてよかった」と喜びを語った。

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