阪神・岡田監督 佐藤輝昇格には全打席本塁打!?「ヒットの数だけエラーしてるやん」打撃より守備力向上求む
阪神の岡田彰布監督(66)が3日、佐藤輝明内野手(25)の1軍昇格に高いハードルを課した。
佐藤輝は5月15日に2軍降格後、14試合に出場して打率・302、2本塁打、13打点と奮闘を続けている。2日のウエスタン・ソフトバンク戦(鳴尾浜)では二回に左前打を放ち、5試合連続安打を記録。「いい状態が続いている」と手応えをにじませていた。昨季も2軍落ちを経験したが、5試合で打率・450、1本塁打、4打点と高い数字を残していた。
2軍での好調ぶりについて、報道陣から水を向けられた岡田監督だが「2軍のピッチャーやからのお。全部ホームラン打ったらなあ。全打席ホームラン打ったら価値あるけど」と笑いながら応じた。昇格条件として無理難題を突きつけているようにも聞こえるが、佐藤輝の打棒が2軍で突出するのは当然のこと。指揮官の真意は別にある。
「ヒットの数だけエラーしてるやん」
岡田監督が求めるのは守備力の向上に他ならない。降格の引き金となったのも5月14日・中日戦(豊橋)での失策だった。2軍では16安打に対して6失策。「ヒットの数だけエラー」は少々大げさな表現だが、2軍戦をつぶさにチェックしている指揮官にとって、それほど守備の乱れが目立っているということだ。
佐藤輝は4日からウエスタン・広島戦(由宇)に帯同予定。岡田監督は打撃よりも守備や取り組む姿勢を注視している。