阪神 スタメン落ち大山&3試合連続失点のゲラ2軍降格 岡田監督が決断、佐藤輝昇格には「上げへんて」 7カード連続初戦黒星

 延長10回、楽天に勝ち越しを許し、ぼう然と立ちつくすゲラ(撮影・飯室逸平)
 延長10回、大山はネクストサークルで準備するも、中野が空振り三振で試合終了
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 「阪神1-3楽天」(4日、甲子園球場)

 虎将が異例の措置を決断した。阪神は1-1の同点で迎えた延長十回にゲラが決勝打を浴び7カード連続で初戦黒星スタートとなった。岡田彰布監督(66)はスタメンから外した大山とゲラの2軍降格を明言。甲子園では交流戦未勝利。4番と守護神を欠く虎が正念場を迎えた。

 同じような光景が繰り返された。貧打にあえぎ、得点が生まれない。接戦の終盤には救援陣が耐え切れず失点する。今季12度目の延長戦で敗れ、7カード連続で初戦黒星となった岡田監督は「もう毎試合のことやから、別にええよ。そういうコメントは」と打線についての言及を避けた。

 同点の延長十回に登板したゲラが先頭のフランコに中前打を許し、2死二塁から代打・茂木に高めに浮いた直球を適時三塁打とされ、痛恨の勝ち越し点を献上した。右腕は続く小郷にも適時二塁打を浴びて2失点。漆原にマウンドを譲った。

 開幕から岩崎とダブル守護神を担ってきたゲラだが、登板3試合連続で失点と精彩を欠いている。岡田監督は試合後「明日からファーム行くよ。このまま投げとっても、そらなあ。間隔空けんと、そら無理やろ。ベンチ置いといたらまたな、使うようになるからな」と2軍行きを明言した。

 さらに大山についての質問を遮るように「いや、明日からファームや」と明かした。この日は大山を5月16日・中日戦以来、今季2度目となるスタメンから外した。大山は延長十回2死一、三塁で次打者の代打として準備していたが、打席は回らず、岡田政権下では初の出番なしとなった。

 指揮官は試合前に大山と話し合いの場をもったことを明かし「本人も相当自信なくしてるから。どう打っていいか分からん言うんやから。それはもう、ファームよりもちょっとあれやなあ、何て言うかの、体のキレやな、全然キレがないやろ、体になあ」と説明した。

 大山については本人の意向も踏まえつつ、時間をかけてコンディション面から作り直す方針を示し、当面は2軍での試合に出場させない考えを明かした。また、この日ウエスタン・広島戦で2安打を放ち、6試合連続安打と好調を維持している佐藤輝の昇格については「上げへんて」と否定した。

 交流戦に入って甲子園では未勝利のまま。打者が凡退するたびに、聖地に虎党のため息が充満した。巨人が勝利したため、首位と1・5差に後退した。開幕時の4番と守護神が不在となる緊急事態。連覇を目指す岡田阪神が正念場を迎えた。

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