阪神 三回で早くもベンチ前で円陣→前川が先制タイムリー 2死からの得点にファン大歓声 水口打撃コーチが輪の中心で

 3回の攻撃前にベンチ前で円陣を組む阪神ナイン(撮影・飯室逸平)
 3回の攻撃前、ベンチ前で円陣を組む阪神ナイン(撮影・山口登)
 1回、捕邪飛に倒れる森下(撮影・山口登)
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 「阪神-楽天」(5日、甲子園球場)

 阪神が三回裏の攻撃開始前、ベンチで円陣を組んだ。水口打撃コーチが輪の中心で選手たちに言葉を投げかけた。これが功を奏したのか、前川の適時二塁打で先制点を挙げた。

 5月30日の日本ハム戦以来で、同26日の巨人戦では菅野に六回までノーヒットノーランの快投を食らっていた最中、平田ヘッドが岡田監督の指示でゲキを飛ばした。その際、指揮官は「こんなんやってたら、またやられるでって。同じことばっかり繰り返しているわけやから」と説明。戸郷に無安打無得点試合をやられた二の舞いを避けるために、喝を入れた形だった。

 この日は初回、先頭の中野が右翼線を破る二塁打で出塁。続くプロ初2番の前川が大根斬りのような形でたたきつける進塁打を放った。1死三塁と絶好の先制機だったが、森下は高めのストレートを打ち上げて捕邪飛。近本は一ゴロに倒れ無得点に終わっていた。

 だが円陣直後、2死から中野が出塁すると、前川が右中間を真っ二つに破る二塁打を放った。スタートを切っていた中野が一気にホームに生還。2死から奪った貴重な先制点に、甲子園のスタンドからは大歓声がわき起こっていた。

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