阪神・近本 4番初打点、ダメ押しの2点三塁打 5番・佐藤輝と導いた5・19以来の5得点で勝利

 「阪神5-1西武」(7日、甲子園球場)

 4番の仕事で勝利を決定づけ、白い歯をこぼしながら勝利のハイタッチに加わった。阪神・近本が4番初打点となる2点適時三塁打。4試合ぶりのHランプで、67打席ぶりのタイムリーにもなり、「今日の試合に関しては大きかったと思いますけど、4番だからというのはそんなに」とクールに殊勲打を振り返った。

 貧打が続き貯金が底をついて迎えた一戦。4番が存在感を示したのは、3-1で迎えた六回2死二、三塁だ。「(前打者の)森下が1点取ってくれていたので、少しは楽に入れたとは思います。ヒット出てないし、得点圏で打てていなかった。でも、そんなこと考えたところで変わらないので」。複雑な感情を払しょくするかのように、内角直球を振り抜いた。

 鋭い打球を右翼線へ運んで、スタンディングトリプル。15試合ぶりのチーム5得点以上をもたらす一打を放って、三塁上で虎党から歓喜の大歓声を浴びた。

 1日・ロッテ戦(ゾゾ)から球団史上109代目となる4番の重責を任されている。「今まで1番で7、8、9(番)でチャンス作って回ってくるのと、1、2、3で作って回ってくるのはまた違う」。プレッシャーを感じつつ、「いい経験をさせてもらっています」とプラスに捉える。

 練習の合間にはチームメートから、「104代目!!」と歌舞伎の大向こうのように声をかけられることもあった。「違うっす、109代目です」。間髪入れず笑顔で訂正し、伝統球団の大黒柱を担う覚悟をかいま見せた。

 価値ある一撃にも、決して浮かれないのが近本らしさ。「変わればいいなと思っていますけど、そんな簡単ではない。結局、打席で結果を出していくだけ。もう一本、次の一本の積み重ねなので」。白星のために献身を続けて、猛虎をけん引していく。

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