生涯野球人生貫いた若生智男さん葬儀・告別式 阪神、広島などで活躍 喪主・美知子さん「いい野球人生だった」
大毎(現ロッテ)、阪神、広島で通算121勝を挙げ、多くの球団で投手コーチを務め、3日に肝臓がんのため87歳で亡くなったデイリースポーツ評論家の若生智男さんの葬儀・告別式が8日、千葉県船橋市の古谷式典船橋斎苑で営まれた。
阪神・岡田彰布監督をはじめ阪神OBの田淵幸一さん、掛布雅之さん、広島・松田元オーナー、広島へのトレード相手の安仁屋宗八さん(デイリースポーツ評論家)ら多くの球界関係者から供花が届き、式では岡田監督の弔電が読み上げられた。
会場入り口には現役時代の写真やユニホームなどの遺品が飾られた。
プロのユニホームを脱いでからは地元の子どもたちや故郷・宮城の社会人野球チーム・七十七銀行などアマ野球でも指導。通夜には会場に入りきれないほどの教え子ら約300人がかけつけ、この日も多くの人が別れを惜しんだ。
船橋市出身のヤクルト・長岡秀樹内野手も教え子の一人で喪主の妻・美知子さんは「シーズン中なので行けませんが、あとで行かせてもらいますと連絡があった」と明かした。
4月まで外部指導者を務める中学でコーチを務めていた若生さん。美知子さんは生涯野球人生をまっとうした若生さんに「いい野球人生だったと思います」と語り、涙を誘った。