阪神・森下 効いた!岡田監督助言 直球狙いで2打席連続タイムリー 期待に応える6戦連続安打
「阪神4-1西武」(8日、甲子園球場)
阪神・森下翔太外野手にチャンスが回れば何か起こしてくれる。そんな虎党の期待にしっかり応えた。岡田監督の言葉も胸に、バットで勝利をぐっとたぐり寄せた。
「監督がミーティングで、『真っすぐタイミングで変化打ち、変化球を泳がないと打てないよ』っていうことを言われていたので、真っすぐでタイミングを合わせていました」
前日のミーティングで指揮官から伝えられた通り、初対戦だったという高橋に対し、直球に狙いを定めていた。三回、先制点を挙げ、なお2死二、三塁のチャンス。初球の152キロ直球を逃さなかった。振り抜いた打球は三遊間を抜けた。さらに2点を追加し、一気に流れをたぐり寄せた。
見せ場は続く。3点リードの五回1死一、三塁でもカウント2-1から右腕の151キロ直球を強振し中前へ。2打席連続の適時打で好投を続けるビーズリーを援護した。これで6戦連続安打、2戦連続打点を記録。姿勢をしっかり正して、構えが決められていることが好調の要因だ。
球場によってイメージがあるという森下。その中でも「一番やりやすいのは甲子園。ボールの見え方が一番好きだから」と話す。なぜ甲子園は見えやすいのか、その理由は「何でなんですかね?それは自分でもわからないです。けど好きなんです」と自身でも不明。
ただ、「ホーム感がすごくある。全体がタイガースファンなので。それもあるのかな」と声援が力になっていることは間違いない。「甲子園は一番打てそうという感じはある」。この日も大好きなホームで2安打3打点と躍動し、笑みがはじけた。
チームは2連勝し、いい雰囲気が漂ってきた。「監督が集めてミーティングしたりっていうのもなかなかない。ピッチャーも頑張ってくれてるので、野手たちが頑張って(点を)取れるゲームがあれば、こうやって勝てると思って、継続してやっていきたい」。チャンスを逃さない打撃で、聖地3タテを決めにいく。