阪神・ドラ4百崎“プロ1号”3月右肩痛出遅れた18歳が虎新人一番乗り「ホームランは醍醐味」

 「ウエスタン、阪神1-2中日」(8日、鳴尾浜球場)

 チャームポイントの笑顔がはじけた。阪神のドラフト4位・百崎蒼生内野手(東海大熊本星翔)が公式戦27打席目でプロ初本塁打。けがの出遅れを一切感じさせない完璧な一発を放った。

 「まだ2軍ですけど、プロとして1本打てたことがうれしかった」

 0-0で迎えた五回2死。フルカウントから低めの直球を左翼へ一振り。大きな放物線を描いた打球は防弾ネットに突き刺さった。「ファウルっぽかったんですけど、切れなかったんでよかった」と白い歯をこぼしながらダイヤモンドを回った。貴重な先制ソロにナインは笑顔で「ももー!」とお出迎え。それでも「他の打席は打ってなかったんで悔しかった」と貪欲な姿勢を見せた。

 3月7日に右肩を痛めて別メニュー調整。4月30日に代走として公式戦初出場を果たしたが、同期野手のドラフト3位・山田(仙台育英)と育成ドラフト2位の福島(白鷗大)から約1カ月半、遅れを取った。「置いていかれる感じがした。もうけがはしたくない」。万全な状態を維持するため夜のストレッチを丁寧に1時間行い、習慣化して強い体作りに励んだ。

 和田2軍監督は「シンを食えばあれぐらい飛ばす力があるって見せてくれた」と称賛した。虎の新人一番乗りで本塁打を記録し、「ホームランは一番野球の醍醐味(だいごみ)。また次打てるように」と百崎。将来性豊かな18歳が底知れぬパワーで成長し続ける。

 ◆百崎 蒼生(ももさき・あおい)2005年9月11日生まれ、18歳。熊本県出身。178センチ、77キロ。右投げ右打ち。内野手。東海大相模から東海大熊本星翔に転入し、3年夏に甲子園出場。高校通算39本塁打。50メートル走5秒9、遠投100メートル。23年度ドラフト4位で阪神入団。今季はウエスタンで19試合に出場し、打率・214、1本塁打、2打点。

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