阪神・岡田監督 「何もないで。昨日よりないわ」バッテリーもバッサリ 2戦連続8度目零敗、七回満塁機に佐藤輝あぁ三振

 7回、満塁の好機で空振り三振に倒れる佐藤輝(撮影・田中太一)
 7回、投手交代を告げベンチへ戻る岡田監督
 7回、チャンスで空振り三振に倒れ、ベンチで天を仰ぐ佐藤輝(中央)=撮影・北村雅宏
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 「オリックス4-0阪神」(12日、京セラドーム大阪)

 京セラドームに虎党のため息が充満した。またしても打線が沈黙し、2戦連続、今季8度目の完封負け。七回と九回のチャンスには佐藤輝明内野手(25)が凡退した。オリックスとの「関西ダービー」で連敗し、交流戦の勝ち越しも消滅。「何もないで。昨日よりないわ」。乗れないチームに岡田彰布監督(66)も歯ぎしりした。

 一度は命拾いした分だけ、虎党の落胆は大きくなってしまう。4点を追う七回2死。グランドスラムが飛び出せば、同点の場面で打席に佐藤輝。今季初の7番でもチャンスにまわってくる。京セラドームの興奮は最高潮だった。2番手の左腕・富山から2球目に打ち上げた飛球は高く舞い上がり、捕手・若月がファウルゾーンでキャッチ。万事休すと思われたが…、打球は天井に直撃しており、グラウンドルールによりファウルに。仕切り直しとなったが、3球目の直球を空振りし、最後はスライダーにバットが豪快に空を切った。

 「(あそこで打ちたかった?)そうですね。その前の球を仕留めたかったです。最後はいいボールだったと思います」

 三塁守備では再三の好守を見せた。守備のリズムを打席につなげたかったが、九回2死一、二塁でも一ゴロに倒れ、1軍再昇格後は19打数3安打、打率・158と、期待に応えられていない。

 佐藤輝だけでない。初対戦となったエスピノーザに打線が手も足も出なかった。キレ味抜群のツーシーム、ナックルカーブに苦戦。六回1死までパーフェクトに抑え込まれた。「何もないで。昨日よりないわ」。岡田監督もがっかりだ。

 「ずーっとやん。そんなん、今日だけちゃうやんか。それだけのことやん。何も言うことないわ。見ての通りよ」。対応力に欠けた打線だけでなく、敗因の矛先はバッテリーにも向いた。6回4失点の大竹には「狙い打ちされてるなあ。もう読まれとるよな」と指摘。前日3安打の紅林にこの夜も先制打を含む3安打2打点を許し「昨日、ミーティングで試合前に言うてんのにな。やらへんから、そら同じバッターばっかりに打たれるよ」とバッサリだった。

 今季8度目の完封負けで関西ダービー第2戦も完敗。前カード西武3連戦では計29安打12得点。深刻な得点力不足から脱したはずだった。今季2度目となる2試合連続0封負けで2年連続交流戦の勝率5割以下も確定。岡田監督の苦悩は深まるばかりだ。

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