阪神・西勇「全然意識してない」球団史上5人目1500Kへの金字塔
「オリックス0-5阪神」(13日、京セラドーム大阪)
阪神の西勇輝投手が23年9月12日の巨人戦以来となる完封で3勝目を挙げた。
あと1イニングと王手をかけた2000投球回と合わせて、西勇はもう一つ、偉大な記録を射程圏内に捉えている。球団では小山正明、村山実、権藤正利、江夏豊の4人しか達成していない、1500奪三振だ。先発投手として2000投球回はモチベーションの一つにしてきたが、1500奪三振については「全然意識してない」と打ち明ける。
「前は三振を狙うこともありましたけど、今はもうないですね。打たした方が楽。スピードも150を超えるピッチャーじゃないので」。自身の投球スタイルとも照らし合わせて、「三振を狙っていいことないし。力むし。狙っていいことないと自分で思ってる時点で、僕にはいいことがないから」というのが西勇にとっての“奪三振の心得”だ。
狙いにはいかなくてもプロ16年目で着実に積み重ねてきた“K”の数。節目は近づき、この日は4個を上乗せして通算1444奪三振で、球団史上5人目の金字塔へ、あと「56」となった。(デイリースポーツ阪神担当・丸尾 匠)