サヨナラ勝ちの阪神・岡田監督「ひどいな」走塁ミス連発に怒り沸騰「行くか行けへんかやんか、走塁なんか。行く勇気がないわけやろ」
「阪神2-1日本ハム」(18日、甲子園球場)
交流戦をサヨナラ勝ちで締めた阪神・岡田彰布監督は、相手の暴投による決勝点に「まあまあ、向こうのミスでね。その前もですけど」と振り返り、表情を緩めることはなかった。
「1-0で、九回で1-0で勝つしかないと思ってた」。1-0の七回は2死二塁で代打・清宮に初球を打たれて右前同点打とされた場面を「あそこも不用意な初球だった。歩かせてもいい場面だからもったいなかった」と悔やんだ。
何よりも攻撃時に「走塁ミスばっかりで。行かないから四つ、きょうね」。インタビュアーから五回無死一、三塁で梅野の投前へのセーフティースクイズで、三塁走者の前川が本塁手前でタッチアウトとなった場面を問われると「早くに点取れないから。セーフティースクイズでも正面やったらスタート切らなくていい。そう考えたら五つやね、走塁ミスね」とミスが一つ増えた。
その後も「なあ、ひどいな。こんだけミスするんやな」とヒートアップ。「結局は、役割というか、ランナー出たら一つでも前の塁とか、それは仕事なわけやからな。そんなん当たり前のことやんか、それは。ヒット打て言ってるわけやないんやから。それができないんやからな」
五回2死満塁で近本の先制中前打で二塁走者が生還できなかったシーンも「あんなん完璧ミスや。2死で満塁で、センター前のゴロのヒットで、なんでよう帰ってけえへんの?」と怒り。その直前に、好投の先発・村上に代打・原口を送る勝負手を打ち、原口が右翼ファウルゾーンへフライを打ち上げながら三塁走者の森下がタッチアップしなかった場面も「(右翼の万波が)あの体勢で捕って投げれるか?ホームにストライク。なに考えてるんやホンマ。こないしてグラブ差し伸べたような捕り方で、おまえ。そんなんおまえ、肩が強いやつやったら全部ストップやんか」とぶちまけた。
「簡単やんか。行け、言うたら終わりやんか。行くか行けへんかやんか、走塁なんか。行く勇気がないわけやろ、結局は。コーチも行かす勇気がないんやろ。藤本(コーチが)止めとるんやろ」と怒りが収まらなかった。