阪神・岡田監督 サヨナラ勝ちにも怒り心頭 走塁ミス連発に「自分の役割というか、おーん。そういうのが全然できてない」【一問一答】
「阪神2-1日本ハム」(18日、甲子園球場)
阪神は同点の延長十一回1死二、三塁で相手の暴投で決勝点を奪いサヨナラ勝ちした。岡田彰布監督は交流戦を勝利で締めくくったとはいえ「勝ったとかは、そんなん何もないわ」と怒り心頭。走塁ミス連発で効果的に得点できなかった野手陣に「ひどいなあ、しかし、ええ。こんなにミスするんやな」とあきれ顔だった。21日に再開するリーグ戦へ向けては「自分の役割というか、おーん。そういうのが全然ねえ、できてない部分も多いからね。そのへんの修正ですね」と立て直しを誓った。
岡田監督の一問一答は以下の通り。
◇ ◇
(テレビインタビューで)
-最後は相手のバッテリーエラーという結末だった。
「まあ、向こうのミスでね。その前もですけどね」
-試合全体を通しては。
「もうね、1-0かね。きょうは九回で、1-0で勝つしかないなと思ってたから。ちょっとあっこ(七回に代打・清宮に同点タイムリーを打たれた場面)もね、不用意に初球だったしねえ。歩かせてもいい場面だからねえ。もったいなかったですけどね。だから、十一回までいったのかな」
-1-0という話だったが先制は五回、近本のタイムリーだった。
「いやいやもう、走塁ミスばっかりで、行かないから、4つよ。今日ね。だからまあ、なんとか村上も飛ばしていたし、ずっと勝ちが付いてないから、5回でも勝ちを付けてやろうと思って(代打・原口を送った)。いい当たりじゃなかったけど、ファウルフライでも打って、あそこで(点を)取っていたら、もう2点取れているところやけどね、走塁の面を普通にやればね」
-あの回は、梅野の打席でセーフティースクイズも仕掛けた。
「いやいやもう、点を取れないから。セーフティースクイズって言うても、正面だったら別に(三塁走者)スタートを切らなくていいじゃないですか。そう考えたら5つやね。走塁ミスは」
-村上の投球は。
「勝ってないから何とか先に点やらないというかね、そういう姿が見えてて、球数も多かったけど、何とかねあそこ、初めてのチャンスでね、あそこでね、1点に終わったからね、もう1点ね、ほんとは2点欲しいからね、1点やったら村上打たせたらいいじゃないですか。1点しか取らなかったから、こういう展開になったと思うんだけどね」
-リリーフの投入も早かった。
「いやいや、ゲラがいないからね、六回からだとしんどい部分もあるんだけど、なんとかね、つないでつないでね、ちょっと初球は不用意やったと思うけどね、清宮ね、代打ね、2アウトでね、バッター考えてもね、左バッターで」
-交流戦を振り返ると。
「まあね、交流戦入る前から打つ方がね、もうこれ言うた通りね、パ・リーグのピッチャー、なかなか今の状態でなかなか打てんいうのは、その通りの交流戦なったけどね。まあね、負け(越し)4つになったのかな。おーん。まあ4つ言うてもねえ、去年も3つ負け越してたから、そんな変わらないんだけどね、なんかものすごい負けてるような感じになってるけど、まあよくしのいだと思いますよ、このまま負けでね、はっきり言うて。今のチーム状態から行くとね、おーん」
-リーグ戦再開。どういう阪神の野球を見せていくか。
「いやいや、もうね、今度はね、ある程度分かってるピッチャーというかね、対戦のあるピッチャーと当たるし、ねえ。もう一回やっぱり気持ち切り替えてね、おーん。自分の役割というか、おーん、そういうのが全然ねえ、できてない部分も多いからね、だからやっぱり点取れない部分があると思うんで、そのへんの修正ですね、はい」
(囲み取材で)
-勝ってもこんな内容では。
「ひどいなあ、しかし、ええ。こんなにミスするんやな」
-ずっとミスを指摘していた。
「だから結局は役割というかね、それはランナー出たら1つでも前の塁とか、それが仕事なわけやから、そんなん当たり前のことやんか。ヒット打てと言うてないんやから。それができないんやからなあ」
-(五回2死満塁で)近本の適時打で二塁走者がかえってこない。
「あんなん、完璧ミスやん。ツーアウトで満塁でセンター前のゴロのヒットで何で、ようかえってけえへんの」
-なぜかえれなかったのか。
「知らんよ、そんなん俺に言うても」
-五回1死一、三塁で代打・原口の右邪飛でタッチアップしなかった森下は、右翼・万波の強肩を警戒したのか。
「あの体勢で捕って投げれるか?ホームにストライク。なに考えてるんや、ホンマ。こないしてグラブ伸びたような捕り方で。そんなもん、肩が強かったら全部ストップやんか」
-監督がよく言う感性か。
「簡単やんか、行けいうたら終わりやんか。行くか行かんかやんか、走塁なんか。行く勇気がないわけやろ、結局は。コーチも行かす勇気がないんやろ、藤本が止めてるんやろ」
-勝ったが、反省の多い試合になった。
「勝ったとかは、そんなん何もないわ」