阪神・近本 関学大先輩・宮西撃ち先制打 11打席ぶり安打で9戦ぶり打点 月間打率・200と苦しむ中

 「阪神2-1日本ハム」(18日、甲子園球場)

 低く鋭いゴロが飛びついた遊撃・水野のグラブの先を抜けた。その直後、スタンドからの大歓声がさらにボリュームを増す。均衡を破る一打。阪神・近本光司外野手が少ない好機で高い集中力を見せた。

 打線は日本ハムのドラフト1位左腕・細野と同2位・進藤の新人バッテリーに4回1安打で6三振。五回にようやくがつながり、迎えた2死満塁で近本が打席に入った。

 「(先発の村上)頌樹も頑張ってくれていたし、どんな形でもランナーをかえしたいと思っていた」

 宮西との関学大OB対決。変則左腕に対して「対戦が少ないので。ストライクが来たら打とうと」。気持ちを整理して、カウント1-1から外角低めへの144キロ直球を捉えた。

 11打席ぶりの安打が先制中前適時打。打点も7日・西武戦以来9試合ぶりだった。塁上で手をたたくと、村上らが歓喜する一塁ベンチを指さした。「あいつが代わる時になんか言っていたんで」。同じ淡路島出身の右腕に勝ちをつけることはできなかったが、開幕からローテを守り続ける右腕を援護できたことを素直に喜んだ。

 5月は24試合に出場して93打数29安打で月間打率・312を記録したが、主に4番を任された6月は15試合に出場して60打数12安打で月間打率・200と苦しんでいる。遠征先でもルーティンとなっているフリー打撃前の室内練習場で打ち込みを継続し、自分の打撃を取り戻そうとしてきた。

 結果よりも内容を重視するだけに、この日の打撃にも「(カウントが)1-1だったので自分のスイング(ができればいい)っていうのはあったけど、2ストライクでああいう打球が飛んでたら『まあいいな』というのはありました」と納得した様子はなかった。それでもまだ本来の1番に戻って3試合。リーグ戦再開から本来のリズムを取り戻していく。

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