阪神・大山が1軍合流「前を向いて頑張ります」 岡田監督「前よりよかったよ」21日、リーグ戦再開へ
不振で2軍調整が続いていた阪神の大山悠輔内野手(29)が20日、甲子園での1軍練習に合流した。フリー打撃や守備、走塁練習などを行い、調整。リーグ戦再開となる21日からのDeNA3連戦(甲子園)へ向けて、「明日から前を向いて、しっかり頑張ります」と決意を語った。帰ってきた主砲とともに岡田阪神が連覇へ再スタートを切る。
リーグ戦再開を前に主砲が帰ってきた。全体練習前に外野で行われた野手ミーティングに明るい表情で加わった大山。ファームでの約2週間にわたった調整を終え、再び力になる。
「明日から前を向いて、しっかり頑張ります」
準備を整えた。ウオーミングアップを終えると、一塁の守備位置でノックを受けるなど、聖地のグラウンドを改めて確認。その後は、打撃練習に移った。岡田監督が三塁ベンチ前で見守る中でのフリー打撃。広角に強い打球をはじき返すと、高い弾道で左翼スタンドにも白球を運んだ。取り戻しつつある本来のキレ。快音と鋭いスイングが復調への兆しを示した。
今季は開幕から不振に苦しんだ。ここまで53試合に出場し、打率・199、3本塁打、19打点。4日・楽天戦(甲子園)でスタメンから外れると、延長十回2死一、三塁で次打者の代打として準備していたが、打席は回らず。その後も出番なしとなり、連続試合出場が227でストップ。5日に出場選手登録が抹消された。
岡田監督が求めたのは、本来の打撃をするための体のキレ。本人もやるべきことは明確に分かっていた。「体のキレもそうですし、1年間やる中の体力っていうのも作れるチャンスでもある。もう1回しっかりやっていければいい」と、ファームではロングティーやフリー打撃、室内での打撃練習などとにかく打ち込んだ。また、走り込みやアメリカンノック、試合後の特守に励むなど精力的に体を動かした。
練習する姿を見た岡田監督は「(体は)前よりよかったよ。(キレは)感じるけど、もうゲームやんか。ゲームでどんだけ結果が出るかいうことやん」と試合での奮起に期待する。また、復帰戦として有力視される21日のDeNA戦(甲子園)での打順については「決めてない」と話すにとどめた。
交流戦を7勝11敗で終え、首位・広島とは2・5ゲーム差の2位。まだ前半戦のオールスターまでは26試合を残す。再び首位の座を取り戻すためにも、大山の奮闘は必要不可欠だ。主砲が響かせる快音が、チームに勝利と連勝への流れを呼び込む。