阪神・西勇 貫くポリシー「元気な状態で引退」

 「阪神1-0DeNA」(21日、甲子園球場)

 ローテーションを長年守り続けてきた先発投手として、誉れの瞬間を迎えた。阪神・西勇が初回を投げ終えて、通算2000投球回を達成。史上94人目、球団11人目、現役では5人目となる金字塔を樹立した。「いろんな指導をしてもらって、結果その通りやったことが多々あるので、信じてきて良かった。ブレずに来て良かった。感謝しかないです」。拍手に包まれる甲子園で記念ボードを掲げて四方に頭を下げ、偉業をかみしめた。

  ◇  ◇

 プロ16年目、今後の野球人生において、西勇には貫こうとしているポリシーがある。節目の通算2000投球回も通過点のはずだが、「2500回、3000回とかは意識してない」とキッパリ。「ケガせずに野球選手を終えたい。めっちゃ体が元気な状態で引退したい。『まだまだできるやん』と思われるところで、『もう、おなかいっぱいです』って。人にはそれぞれの美学があるけど、自分の美学はそう」とプロとしての終幕を思い描く。

 「ボロボロまでやる人のかっこよさもあるし、やりたかったことを達成できなかったけど、最後まであがくパターンもあると思う。でも自分は好きに野球をやって、好きに終わりたい。だから今は隙を見せずに練習して、自分のケアをしてる」。オリックス時代のプロ3年目からFA移籍を経て、ほとんど離脱することなく、先発ローテーションを守り続けてきた。だからこそたどり着いた“引き際の美学”でもある。(デイリースポーツ阪神担当・丸尾 匠)

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