【藤田平氏の眼】阪神 大山が戻った今こそ近本、中野ら各打者が役割を見直すことが得点力アップにつながる

 5回、3打席連続の空振り三振に倒れる近本=22日
 練習を見守る岡田監督(撮影・山口登)
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 「阪神(降雨中止)DeNA」(23日、甲子園球場)

 悪天候のため中止が発表された。阪神は大山悠輔内野手(29)が22日のDeNA戦で4号ソロを放つなど4番が本来の姿を取り戻しつつある。一方で1番・近本が3三振を喫するなど状態は下降線に。中野との1、2番コンビも含め、デイリースポーツ評論家の藤田平氏は打線について「各打者が役割を見直すこと」と指摘した。

  ◇  ◇

 阪神は4番に戻った大山が本来の姿を取り戻しつつあるように見える。まだ2試合だけだが、以前より力が抜けた構えで、しっかりと体重移動ができており、今後は昨季のような打撃が期待できるのではないか。

 打線の軸がしっかりすると、得点力をあげるために1、2番の役割が重要になってくるが、最近の近本は状態を落としているように見える。

 近本は練習でいつも短いバットを左手で持ってティー打撃を行う。この影響なのか、今はスイングした時に強くなった左手がはやく返りすぎているように感じる。引っかけた打球や、三振が多いのもその辺りに原因があるのではないか。

 ドジャース・大谷が打撃面が平べったいクリケットバットで練習したことが話題となったように、打撃は「線」で打つことが重要だ。左打者なら右手でバットを引いていけば左手は自然と返るものだし、投手の足元を狙う意識で打つことがスイングを修正するきっかけになるのではないか。

 また、2番の中野は今季、走者を置いた場面で打ち上げるなど走者を進められない打撃が目立つ。中野だけではなく、昨季の阪神打線は走者を進める自己犠牲ができていた。4番が戻った今、各打者が役割を見直すことが得点力アップにつながっていくだろう。

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