阪神・石井 岩崎とW守護神構想 岡田監督絶賛 「今、石井はええからなあ」「三振取れるって言うたら、一番」適正評価
「阪神(降雨中止)DeNA」(23日、甲子園球場)
阪神・石井大智投手(26)と岩崎優投手(33)に新ダブルストッパー構想があることが23日、分かった。22日・DeNA戦に続いて、雨天中止となった23日も岩崎はコンディション不良によりベンチ外で、石井が代役予定だったことを岡田監督が明言。1軍再昇格後、まだ登板のないゲラの復調具合によっては、石井が新守護神を務めることもありそうだ。
勝ち試合を締めマッスル!!層の厚いリリーフ陣の中でも特に信頼度が高まっている石井に、新たな働き場所が与えられる可能性が出てきた。岡田監督は「今、石井はええからなあ」と絶賛。「岩崎もこういう状態になったからな、それはいいピッチャーを最後にな。今の状況やったら石井が一番安定感があるし、三振取れるって言うたら、一番、石井が取れるもんな」と“抑え適性”を評価した。
サヨナラ勝利を収めた21日のDeNA戦では、両チーム無得点のまま迎えた九回に石井が登板。無死一塁から圧巻の3者連続三振を決めて、今季初勝利を手にした。お立ち台では自慢の筋肉に絡めて、「明日も勝ちマッスル!!」と決めゼリフも披露し、虎党のハートをわしづかみにした。
石井は開幕直後こそ状態が上がらずに2軍降格となったが、「フォーム的にもいろいろ考えました」と約1カ月後の5月4日に1軍へ戻ると、輝きを取り戻した。再昇格後は14試合登板で1失点のみ。3者連続三振も3度やってのけて、奪三振率14・49をマークしている。
今季は岩崎とゲラのダブルストッパー体制でスタート。新戦力として春先は順調な仕事ぶりを見せていたゲラだったが、5月26日・巨人戦以降、登板3試合連続で失点し、4日・楽天戦で3敗目を喫して降格した。19日のウエスタン・ソフトバンク戦では1回2安打2失点2四球で、万全とは言えない状態のまま、21日に再昇格。それだけに岡田監督は「楽なところで一回投げさせたいしなあ」と、即守護神復帰の考えには至らず。
一方の岩崎はコンディション不良で22日はベンチ外だったが、23日の練習後に「もう大丈夫です」とコメントを残した。岡田監督も「倉敷は大丈夫やと思うけどな、次のカードから」と25日・中日戦からの戦列復帰を宣言。“岩石コンビ”による守護神タッグ構想が現実味を帯びてきた。