阪神・佐藤輝 祖母の前でチーム唯一のマルチ「最後、何とか塁に出たいところで出られた」

 9回、左前打を放ち塁上で手をたたく(撮影・立川洋一郎)
 4回、右前打を放つ佐藤輝(撮影・山口登)
 2回、捕邪飛に倒れベンチへ引き揚げる佐藤輝(撮影・立川洋一郎)
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 「阪神0-1中日」(25日、倉敷マスカットスタジアム)

 阪神は今季10度目の完封負け。

 倉敷の虎党に勝利は届けられなかった。それでも佐藤輝明内野手は宣言通り「スカッと」快音を響かせた。執念を見せたのは1点を追う九回2死だった。マルティネスに対し2球連続空振りし、追い込まれたが、3球目はファウルに。

 そして4球連続で来たスプリットを今度はしっかり仕留め、左前へ運んだ。「最後、何とか塁に出たいところで出られたんで、よかったかなと思います」。追いつくことはできなかったが、最後まで球場を盛り上げた。

 四回2死一塁では小笠原の初球・直球を捉え、右前へ。22日・DeNA戦(甲子園)ではスタメンを外れ、出場機会もなかった。雨天中止もあり、3日ぶりの実戦となったが、チーム唯一の2安打を記録。「少し手応えを感じたので、明日から頑張りたいです」。この日観戦に訪れていた母方の祖母にも勇姿を届けることができた。

 年一回しか訪れることのない倉敷での温かい声援には「ありがたいですね」と感謝。「明日からも続くので、勝っているところを見せられるように頑張ります」。声援を力に、次戦こそ勝利を届ける。

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