阪神・岡田監督 貧打脱却の予感一夜で「戻ってしもたなあ」 近本、中野2人で12打数1安打「フライアウトばっかり」
「阪神1-1中日」(26日、甲子園球場)
虎党が必死に声をからす中、チャンスであと一本が出なかった。阪神は今季14試合目の延長戦の末、5度目のドロー。試合後、岡田監督は「(あと一本?)なあ…」と徒労感たっぷりに口を開いた。
連敗脱出へ、終盤は押せ押せムードだった。九回は先頭・森下の死球から1死満塁と攻め立てたが、代打・渡辺が痛恨の空振り三振。小幡も中飛に倒れた。延長十回も2死二塁から代打・豊田の中前に抜けそうな打球を二塁・田中の好守に阻まれ、頼みの大山は三ゴロに倒れてしまった。
0-1で敗れた前夜、「内容的にはあれや、最近ではまだ良かったよ」と打線復調の兆しを感じ取っていた指揮官だが、「戻ってしもたなあ。フライアウトばっかりやろ、今日は。足のあるもんがな、足をいかせばいいのに」とため息だ。
この夜は近本、中野の1、2番コンビで、計12打数1安打。岡田監督は「(得点が)入るわけないやん」と吐き捨てるように言った。2人は6月の月間打率1割台。本来であれば打線を引っ張ってほしい存在だけに失望感を隠さなかった。
延長十二回。6番手・漆原は1死満塁のピンチを招きながら、カリステを遊ゴロ併殺に打ち取り、球場はサヨナラのムードに。だが、その裏の攻撃では1死から近本、中野が相次いで倒れた。2人の復調なしにはチームは波に乗れない。