阪神 大山、前川、佐藤輝に見えた打撃の変化 阪神OBの期待度も上昇「佐藤輝はこの打撃を意識していけば」

 7回、2点タイムリーを放つ佐藤輝(撮影・飯室逸平)
 7回、先制となる適時打を放つ大山(撮影・北村雅宏)
 7回、タイムリー二塁打を放つ前川(撮影・飯室逸平)
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 「阪神8-1中日」(27日、甲子園球場)

 阪神が快勝した。9日・西武戦以来13試合ぶりとなる2桁12安打8得点で岡田監督が監督通算700勝目。両チーム無得点で迎えた七回には大山、前川、佐藤輝の3者連続タイムリーによる先制劇。デイリースポーツ評論家・狩野恵輔氏は、今後への期待を抱かせる各打者の打席内容だったと指摘した。

 まずは両チーム無得点で迎えた七回、初回の好機で併殺打に倒れていた大山が先制タイムリーを放ち均衡を破った。

 「大山は、それほど泳いでない態勢で左方向へ打ち返した。スライダーに意識を置いたような打席のように見え、6回まで中日先発・梅津に対して味方打線がスライダーに苦しんでいたことを念頭に置いて臨んだ打席だったのではないだろうか」

 続く前川は右翼線への適時二塁打。相手投手は中日2番手で登板した左投手・斎藤だ。

 「防御率0点台で好投手の斎藤から打ったことに価値がある。これまでの前川は左投手に対しては逆方向への『おっつける打撃』が目立っていたが、この日は右方向へ打ち返した」

 そして佐藤輝は、追い込まれてからの直球に対して、ちょこんとバットを出すような形による左方向への2点タイムリーだった。

 「これまでのイメージと、まるで違う軽打による左方向。佐藤輝は、この打撃を意識していけば打率と打点を稼ぐことができる」

 これまでは2ストライクからでも強いスイングで空振りするなどの打席が目立っていた。

 「例えば、今季ここまでは追い込まれてからフォークなどを空振りする印象が強かった。だが、この日のように軽打にも重きを置いていけば、相手バッテリーの意識に植え付けることできて優位に立てる。『新たな佐藤輝』を予感させる打席だったと言えるのではないか」

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