阪神 伊藤将司が痛恨の三回途中5失点KO 初回3失点→三回は併殺でチェンジが大暗転 小幡失策で傷口広げ失点重ねる

 1回、3点を先制された伊藤将はベンチへ引き揚げる(撮影・田中太一)
 1回、ピンチを招き、汗を拭う伊藤将(撮影・西岡正)
 3回、オスナの打球を捕球した中野の送球をエラーする小幡(撮影・西岡正)
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 「ヤクルト-阪神」(29日、神宮球場)

 阪神の先発マウンドに上がった伊藤将司投手がまさかの大炎上だ。岡田監督も三回途中でタオルを投げ込み、投手交代を告げた。

 先頭の丸山和に四球を与えると、続く宮本には右越えの安打を浴びて無死一、三塁と傷口を広げた。ここでオスナに左翼線へ適時二塁打を浴びあっさりと先制点を失う。さらに村上の二ゴロ間に追加点を奪われ、サンタナには粘られた末に右翼へ犠飛を打ち上げられてしまった。

 計3失点の厳しい立ち上がり。6月7日に再昇格して以降は比較的、安定した投球内容を見せていたが、4連敗中のヤクルトに序盤でつかまってしまった。

 さらに三回には1死からオスナの二ゴロで併殺打に仕留めたかと思われたが、二遊間の連係がうまくいかず中野の送球を小幡が落球。記録は小幡のエラーとなり、チェンジが一転、1死一、二塁とピンチが広がった。

 ここで村上に右前打を浴びて満塁となると、サンタナに対して内角球で詰まらせるもしぶとく右前に落とされた。さらに長岡にも右前適時打を浴びたところで岡田監督がベンチを出て交代を告げた。

 最終的に三回途中5死失点(自責点4)でKOされた左腕。「立ち上がりからボールの高さを修正できず、ゲームを作ることができませんでした」とコメントした。チームが勢いに乗っていきたい中、序盤で大量失点を背負う苦しい展開となった。

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