「ヤクルト６－１阪神」（２９日、神宮球場）

　神宮球場の虎党の大歓声が心地いい。２試合連続「１番・中堅」で出場した阪神・島田海吏外野手が大暴れだ。打って走って、リードオフマンの役割を果たした。

　「いい状態をキープできているかなという感覚はある。引き続きチャンスをもらったら、こういう野球を続けていきたいと思います」

　３点を追う三回、１死からチーム初安打となる右前打を放つと、中野の２球目にスタートを切り、今季３個目の盗塁を決めた。五回は２死一塁から四球を選び、好機を拡大。七回も２死から中前へ運び、２試合連続のマルチ安打を決めた。

　「１打席１打席必死なんで。根性論みたいになっちゃいますけど、強い気持ちを持って打席に入れていると思う。そこは継続させていきたい」

　不調の近本に代わり先発した２７日・中日戦（甲子園）で２安打と結果を残した。「これで（次の試合）外したら島田怒りよるやろ」と岡田監督に言わしめ、再びチャンスをつかんだ。「立場的にはレギュラーじゃないんで、そういう気持ちは毎日持って臨みたい」と島田。将の評価はウナギ上りだ。全力プレーを貫き、起用に応えていく。