大の虎党ゴルファー・勝みなみ 「自分が優勝したときは泣かないのに、昨年日本一の時は八回表から泣いてました」

 世界最高峰の米女子ゴルフツアーに参戦している勝みなみ(26)は、物心ついた時から大の虎党。昨年は生まれて初めての日本一に感涙が止まらなかった。愛する阪神への熱い思いを語った。

  ◇  ◇

 祖父がめちゃくちゃ阪神ファンで、いつも夜6時から家のテレビには阪神戦が映っていました。全然ルールとか分からなかったけど、祖父が応援しているから自分も阪神を応援するみたいな感じで、どんどんはまっていったんです。保育園の時からですね。

 小学生の時、ちょうどそのころも岡田監督で、九回に大逆転した試合(2007年のロッテ戦で2-7から9得点)があって、それをすごく覚えている。もう諦めて見るのをやめかけたけど、すごく点が入っていたから、これは見逃せないと思って応援していたら逆転勝ち。子どもながら強く記憶に残っています。

 野球の魅力は全体が見渡せるところ。打っている選手だけじゃなくて、捕手とか、内野や外野の守備に就いている選手とか。近くに行けば表情も見える。ゴルフって特定の選手、一つの組しか見られないけど、野球はグラウンド全体を見られるのがいい。

 試合展開が動くのも速い。満塁でホームランだったら4点入るし、3点リードでも油断できない。一発逆転があるのが、すごく面白いと思います。球場で大きな声で応援できるのも楽しい。ゴルフ選手の友達とも観戦に行きます。甲子園では「六甲おろし」を大声で歌っています。

 米ツアーだと日本と時差があって、競技開始の前にちょうど阪神戦の結果が分かるので、勝ったときは勢いに乗ってスタートできます。

 昨年の日本シリーズは、毎日テレビを見て応援していました。日本一が決まった試合は、ちょうど米ツアーも兼ねて日本で開催されるTOTOジャパンクラシックの最終日だったので、ラウンド後に帰ってからテレビ観戦。ノイジーの先制3ランで、もう勝ったかなと思ったけど気は抜けなかった。

 38年ぶりの日本一。私は前回の1985年はまだ生まれていなくて経験していないので長かったというのはあんまり感じなかったんですけど、すごくうれしかったです。八回表から泣いてました。自分が優勝した時は泣かないんですけどね。

 やっぱりスター選手がたくさん出てきてほしい。大谷翔平さんとか、日本のプロ野球からメジャーに行って活躍している選手がたくさんいる。

 日本でもそういった魅力のある選手がどんどん出てきて、どの球団も強くなれば白熱した面白い試合がもっと見られると思う。実際に球場にも足を運びたくなるんじゃないかな。それが阪神の選手だったら最高ですね。

 ◆勝みなみ(かつ・みなみ)1998年7月1日生まれ。鹿児島市出身。祖父の影響でゴルフを始め、アマチュアだった鹿児島高時代に、当時日本女子ツアー最年少の15歳293日で優勝。2017年にプロ転向し、18年にプロ初勝利。21、22年日本女子オープン連覇など日本通算8勝で、昨季から米ツアーを主戦場とする。名前の由来は野球漫画「タッチ」のヒロイン浅倉南。

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