阪神・島田は「花が開きつつある」元監督・藤田平氏が長所を解説「バットが走る打撃だ」
「広島0-3阪神」(2日、マツダスタジアム)
阪神が延長戦を制した。0-0の延長十回1死から小幡が四球で出塁。続く島田がヒットエンドランを成功させて右前打を放ち、小幡が三塁へ進塁する間に右翼・野間からの送球が大きくそれて三塁カメラマン席に入った。これで小幡の本塁生還が認められ決勝点に。デイリースポーツ評論家・藤田平氏は島田の仕事ぶりを称賛した。
-島田の一打が均衡を破る形となった。
「島田がいい仕事をしてくれた。彼の中でも今年が勝負のシーズンという強い気持ちがあるだろう。九回の守備でも良いプレーを見せるなど、気持ちの部分も出ていたように映った」
-島田は打撃でもアピールを続けている。
「元々、良い物を持っている選手で花が開きつつある。彼の良さは体が開かないこと。バットが走る打撃だ。森下の状態次第では、スタメンで使い続けるのも面白い」
-島田の一打の前には小幡が四球を選んでいた。
「小幡のチャンスメークも大きかった。八回も、得点にこそ結びつかなかったが、左前打を放つなど存在感を示してくれている」
-先発・才木は5回まで無安打に抑えるなど7回無失点の好投だった。
「勝利投手こそなれなかったが既に8勝。この日も調子の良さを継続できている内容だった。ストレートをはじめ、フォーク、カット、スライダーをうまい具合にちりばめて的を絞らせていなかった。広島打線に対して大事なことは1、2番を乗せないこと。上位が塁に出て中軸が返すパターンが多いチームだけに、1番・秋山と2番・野間に自分の打撃をさせないことがポイントのひとつだった」