阪神・岡田監督 球団歴代最多514勝 感性と理性の絶妙な混ざり合いで積み上げた大記録

 「広島1-2阪神」(3日、マツダスタジアム)

 阪神が広島に競り勝った。岡田彰布監督は阪神監督として通算514勝目。藤本定義が持つ球団歴代最多記録に並んだ。

  ◇  ◇

 継投などに顕著だが、岡田監督は理詰めで采配を振る。幼少期から将棋に親しんでいただけに、詰め将棋のように理性的に相手を追い込んでいく。ただ、野球は理性だけではできない。指揮官が大切にしているのが「感性」だ。

 トラックマンに代表されるように、近年はあらゆる事象が数値化されるが、そんなデータ重用の風潮に異を唱える。

 「5キロくらいの球速差なんかバッターボックスで分かれへんやろ」

 例えば145キロのカットボールも140キロのスライダーも“変化球”には変わりない。投手の球種を必要以上に細かく分析する意味はなく、打席で考えすぎずに反応する感性こそ必要だと説く。選手起用や守備位置なども同様だ。データを頭の片隅には置くが、それをどう使うかは監督自身の感性に委ねられる。

 「感性を持たんと、野球もうまならへんよ」

 阪神監督として積み上げた通算514勝は、感性と理性が絶妙に混ざり合い、成し遂げられた。(デイリースポーツ・山本直弘)

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