阪神・大竹 さすが鯉キラー 10戦8勝!マツダ6連勝「普段以上に抜いて投げた」超遅球織り交ぜクレバー投球

 「広島1-2阪神」(3日、マツダスタジアム)

 クレバーな左腕が持ち味を発揮した。相手の狙いを逆手に取り、超遅球を織り交ぜて7回2安打1失点(自責点は0)。阪神・大竹耕太郎投手が6月29日に29歳となってから初登板で5勝目を挙げた。

 この試合まで広島との通算対戦成績は9試合で7勝、防御率0・60。マツダスタジアムに限れば5試合で5勝、同0・53と無双状態だった。対策を練ってきた広島の気配を察知。「追い込まれる前に勝負を決めようという割り切りが見えたので。それをうまく利用しようと」。自らを暗示するように、この日の投球スタイルを決めた。

 「自分の中でキャラ設定して。ギアは低めで三振を取らずに打たせる」

 四回が真骨頂だった。1死から野間に1ストライクから76キロを見せた後、3球目の外角直球を打たせて三ゴロ。続く上本には1ストライクから72キロを投じ、3球目の143キロ内角直球で投ゴロに仕留めた。球速差71キロ。どよめきの中、悠然とベンチへ戻った。

 五回2死まで完全投球。「普段以上に抜いて投げた」。キャラ設定がハマった。岡田監督も「あの緩い球を放れるいうことは、自信持っとるんやろな。相手が嫌がってるもんな」とたたえる快投だった。

 左腕にとって5月22日・広島戦以来42日ぶりの勝利は、岡田監督にとって球団史上最多タイの通算514勝でもあった。

 指揮官は早大の大先輩であり、22年オフの現役ドラフトで指名して昨季からローテを任せてくれた恩人。ウイニングボールの存在を問われると「やべえ、俺が持ってる。でも、どっちかというと更新の方が大事じゃないですか?(4日先発の)村上の分はないですね(笑)」。常に冷静な左腕は少し慌てた様子を見せたが、落ち着いて指揮官の勝利をたたえた。

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