【岡義朗氏の眼】阪神・小幡のバント失敗 やってはいけないミス
「広島1-2阪神」(3日、マツダスタジアム)
阪神がリーグ戦再開後初の連勝で首位・広島とのゲーム差を「2」とした。佐藤輝の今季初の1試合2発で連勝し、本来の攻撃パターンに近づきつつある打線だが、デイリースポーツ評論家の岡義朗氏は攻撃面でのミスを厳しく指摘。小幡のバント失敗にワンプレーの大切さを説いた。
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阪神は大事なカードを連勝という結果で終えられた。佐藤輝の2本塁打で勝った形だが、1、2番を含め他の選手にも当たりが出てきて阪神らしい攻撃パターンに近づきつつある印象だ。ただそれが得点につながらなかった大きな理由に小幡のバント失敗がある。
特に九回無死一塁での失敗は大いに反省の余地がある。なぜなら八回無死一塁の攻撃では、走者・植田、打者・大山のところでエンドランを掛けている。つまりそれほどベンチは「もう1点」というものにこだわって試合を進めていたのだ。
まずは、試合の中でチームとして何がもっとも大切かというところの状況判断が必要。そうなれば、何が何でも成功させなければならないバントだということは分かるはずだ。
木浪を負傷で欠く中、同等の役割を求められる立場として、小幡自身の評価にも関わってくる。せっかく出場機会を得ているところで、それはもったいない。ましてや今後シーズンが進めば、ワンプレーの重要度は増してくる。小幡にはこの失敗をいい教訓として木浪を上回るような働きを期待したい。
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