阪神・岡田監督 走られ放題バッテリーに苦言 村上におかんむり「前と一緒」打線にも「何の小細工もない」

 8回、2死満塁の堂林の打席で、石井の暴投を見つめる岡田監督(撮影・市尻達拡)
 8回、2死満塁で石井(中央)が暴投、羽月の生還を許す
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 「広島7-5阪神」(4日、マツダスタジアム)

 決勝点献上はまさかの暴投だった。3-3の八回2死満塁。3番手・石井が投じた堂林への初球はワンバウンドに。梅野が必死に体を張ったが、ボールは無情にも三塁ファウルゾーンへ転々…。その後もズルズルと失点を重ね、この回一挙4失点。阪神・岡田彰布監督は「何かあんの?」とつぶやき、いら立ちを隠さなかった。

 「けん制もせえへんねんから。初球あれだけやられてるのに、けん制もせえへんもん」

 試合後、厳しい口調で指摘したのは三盗を許した場面だ。同点の八回1死一、二塁から、代走・羽月に石原への初球で三塁を盗まれた。直前の、野間の初球で二盗を許した場面は、微妙なタイミングでリクエストしたが判定は覆らず。序盤から広島は積極的にエンドランなど足攻めを仕掛けてきていただけに、苦言を呈さずにいられなかった。

 「前と一緒やんか、初球、秋山にホームラン打たれて。同じことやんか、初球、初球って」

 村上は4月30日・広島戦(マツダ)でも秋山に初球で先頭打者アーチを献上。この夜も初回、秋山に初球を右前打されたところから先制点を失った。同じミスを繰り返してしまったバッテリーへ将はおかんむりだ。

 怒りの矛先は打線にも向けられた。二回に3点を奪って逆転も、三回から八回まではゼロ行進。2番手・矢崎に五回からの2イニングをほぼ完璧に抑えられると、七回は2死満塁で佐藤輝が左飛、八回2死二塁からは代打・糸原が左飛に倒れ、追加点を奪えなかった。

 「次、1点取らんとやられるでって、もう三回から言っとったよ。何の小細工もないもんな、やられるパターンや、こんなもん。見とったらわかるやろ」

 今季3度目の同一カード3連勝は無残に散った。今カードの初戦は延長十回の熱戦を制し、2戦目も競り勝ち。チームとして上昇の手応えを感じていたからこそ、3戦目は悔しい一敗となった。

 ◆阪神の1イニング3許盗塁 阪神が1イニング3盗塁を許したのは2020年11月5日・ヤクルト戦二回に村上1人に3盗塁された例がある。この時は二盗、三盗だけでなく本盗までされた。なお、この試合では計5盗塁を許している。

 ◆先制された試合13連敗 阪神はこの日の敗戦で先制された試合13連敗となってしまった。なお、今季先制された試合の勝敗成績は7勝25敗3分けで、勝率はセ・リーグワーストの・219。

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