阪神・小幡 技あり同点打「打てる球をいこうと思った」魅せた執念の横っ跳び 攻守に存在感

 「広島7-5阪神」(4日、マツダスタジアム)

 打っては同点打、守ってはピンチ拡大を阻止。阪神・小幡竜平内野手がユニホームを土で汚しながら、攻守で躍動した。まずは打撃。先制された直後の二回1死二、三塁で打席を迎えた。アドゥワの初球チェンジアップに、崩されながらも左前へポトリ。一塁上では両手でガッツポーズを繰り出した。

 積極的にバットを出して、サヨナラ打を放った6月21日のDeNA戦(甲子園)以来、9試合ぶりの適時打。「打てる球をいこうと思った。そこが結果的にヒットで打点もついて、そこは良かったかなと思います」。今季最長の4試合連続安打と存在感を見せている。

 守備では五回1死二、三塁で魅せた。坂倉の二遊間への強烈なゴロを横っ跳びで好捕。倒れながらの素早い送球で、リクエストの末に一塁をアウトにした。「大山さんがいつもカバーしてくれていますし、本当に助けてもらってます」。自らのプレーよりも、ショートバウンド送球をつかんでくれたことに感謝した。

 打つ、守るだけでなくピンチを背負うと何度も遊撃からマウンドへ向かった。「孤独になるところでもあるので、行って気持ちを整理してくれたらいいなと」。声かけでも貢献。チーム一丸の精神は忘れない。この日は敗れたが、首位・広島に勝ち越すことはできた。「また明日から全員で頑張っていきたい」。日に日に頼もしさが増している。

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