阪神・ビーズリー 来日最多9三振の力投6回1失点も 四回自ら阪神園芸スタッフ指示で“突貫工事”

 4回、マウンドの整備を見ながら通訳と話をするビーズリー
 汗を飛ばしながら力投するビーズリー(撮影・田中太一)
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 「阪神1-2DeNA」(5日、甲子園球場)

 自己最多Kの力投も勝ち星を引き寄せることはできなかった。阪神のジェレミー・ビーズリー投手が雨天中止の影響を受けて6月15日・ソフトバンク戦(みずほペイペイ)以来の1軍登板で、6回1失点。「ヒットを打たれたけど、強い当たりは少なかったので良かったよ。ゾーンに投げ切れてたから、弱い当たりのヒットで」。8安打は許したが来日最多となる9個の三振を奪って、しっかりゲームをつくった。

 「久々だったので、どうしても力が入るのは分かっていたので。毎イニング落ち着いて投げようと自分に言い聞かせて、投げてたよ」。心の準備を整えていたことから浮足立つ様子は皆無で、初回先頭から連続三振で三者凡退の完璧な立ち上がり。二回は1死満塁のピンチを無得点で切り抜けたが、三回に2死三塁から牧に左二塁打を浴びて先制点を献上した。

 四回登板前には、自ら阪神園芸スタッフに指示する形でマウンドを“突貫工事”。「マウンドの土が全部取れて、下のゴムが見えた状態だったんだ。そのマウンドでは他のピッチャーも投げられないし、直してもらったよ」。足元を見つめ直したこの回は、内野安打を許したものの、危なげなく全てのアウトを三振で決めた。

 攻撃では五回無死二塁で来日初の犠打成功。交流戦期間中で打席に立つ機会が減る時期にも、バント練習に取り組んでいた助っ人の努力が日の目を見た。「ちゃんと練習してきてたんで、ようやくできたよ。バントしなきゃと学んだので、オフシーズンにも練習してたしね」。上位打線にチャンスを回しても得点につながらなかったが、気落ちすることなく六回も追加点を与えずに仕事を終えた。

 マウンドでも打席でも頼もしさを示した背番号99。それでも白星を届けることができなかったことに悔いが残る。「チームの勝ちにつながる投球をもっとしたかったね」。次回登板に期待を抱かせるのに十分な100球だった。

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