阪神・野口の恩師・創成館稙田監督「一般生で入ってきてとにかく頑張った」 九産大・大久保監督「努力が非常にできる子」

 プロ初安打のボールを手に笑顔を見せる野口(撮影・山口登)
 
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 「阪神6-5DeNA」(7日、甲子園球場)

 希望の光を携えた若虎が逆転サヨナラ勝利を運んできた。阪神・野口恭佑外野手(23)が五回に代打でプロ初安打を放って反撃の口火を切ると、六回にはプロ初打点となる中犠飛。育成入団から昨秋に支配下契約を勝ち取った苦労人が4点ビハインドをはね返し、今季4度目のサヨナラ勝ちを導いた。チームは3位に浮上して、首位・広島に1ゲーム差に迫った。

  ◇  ◇

 野口の恩師も教え子が踏み出したプロへの第一歩を喜んだ。

 長崎・創成館の稙田龍生監督(60)は「初ヒットうれしいですよね」と声を弾ませた。試合を見ることはできなかったそうだが、知人から祝福の連絡が止まらないという。「高校時代はとにかく努力家でした。一般生で入ってきて、本当によく頑張っていました」と当時を振り返り、「甘くない世界なので、いろんな挫折を味わうと思うけど、粘り強くケガなくやってほしい」と願った。

 九産大の大久保哲也監督(61)は担当の前田スカウトから連絡が入り、すぐにテレビをつけてVTRで初安打を確認した。「(大学)1年生の時から取り組む姿勢が素晴らしかった。努力が非常にできる子だった」と当時を懐かしみ、「プロは結果の世界ですから、結果を出し続けていってもらいたい」とさらなる成長を求め、エールを送った。

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